「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~(第6話)」 ドラマが一つになりそうではあるが、空気は変わらず、焦点もボケたまま・・・。
今回は13時23分~14時19分とのことだが、このタイトルの時間が1分単位で細かいのも何の意味があるのだろうか?作り手の意思が全くわからない。で、このドラマ、出演者がそれなりに豪華なこともあり、最初は「VIVANT」と比べられることが多かったが、「VIVANT」は視聴者が読みきれない伏線探しみたいなものでネット内は盛り上がっていたわけだが、このドラマはそういう部分が全くない。視聴者もその辺りを楽しみにした感はあるが、見ている方がそこに至るだけのサスペンスが感じられないのだ。はっきりいえば、ドラマの構造設計がしっかりできていないから、毎回同じような空気のまま終わってしまうし、ここまで、何回目で何があったみたいなことを覚えている人はあまりいないだろう。ドラマの中の時間は14時間半くらいすぎたわけだが、その時間軸を我々は気にしてないし、何か見ている方は無駄な14時間半をすごした感じさえある。
で、結果的には二宮の周辺の話がわかりにくくなってきてるのは何?彼を捕まえてる悪い面構えの人たちは何をしようとしてるのかが見えてこないのでつまらなくもある。で、最初に二宮に近づいていた中村アンが警察の人だったというのが今回、最も驚いたこと。つまり、警察のいろんな人がこのヤマを追っていて、それがわかりにくい原因であることもこれで判明してきた。そう、松本若菜と中村アンが対峙していないが、どう繋がっていくの?
そして、レストランには中川大志が二宮のスマホを追いかけてやってくるが、大沢は彼がサポートの来てくれた若手だと思い、調理の手伝いをさせる。だいたい、玉ねぎのみじん切りやらせたところで使えないのはわかるのに、そのままに手伝いをさせてる時点でこのレストランは大丈夫か?というところがあるが、まあ、先週わからなかったスマホが入れ替わった理由はわかったので私的にはスッキリ。
で、中川が間違えられたサポートの若者は行きがかりで佐藤浩市の犬探しに付き合うことになる。この犬の話も最後に必要になるの?と思ってる視聴者は多いはず。せめて、毎回、犬の居所を映すくらいのことはしてほしいよね。まあ、今回の若者と交わることで佐藤が普通にいい人なのはわかったが・・。
そしてテレビ局では、中谷美紀のスクープを手伝おうとするものが増えてくるが、その逆の人間も慌て出す。そんな中、中谷は二宮のインタビューを取るために、二宮が一緒にいてほしいと言った江口洋介と二宮の先週いた墓場で対峙する。そこには、松本若菜をはじめとする警察も、中川大志の部下もいたりして何かあれば一触即発なのだが、二宮がいない以上無駄なシーンになってしまう。こういうところが、なんかダラダラしてるのはほぼリアルタイムでドラマが動いているからだろう。
そう、回を重ねるごとに視聴者は減るだろうね。スピード感がなくて話にスリリングさを感じないのだもの。もう、回は中盤から後半に入っていくのだが、クリスマスイブという特別な日を特別に描けるのか、興味もなくなりつつあるのが本音。作り手はどう思ってるのでしょうか?