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「全領域異常解決室(第4話)」福本莉子の正体が見えてこないでモヤモヤが尽きない
ラスト、ヒルコなのかと思われる福本莉子に対峙する広瀬アリス。その場で目の前が歪んで見えて倒れる。こういう事象があったら、霊能力的なものを信じるしかないだろう。そう、視聴者はその心霊現象的なものは何?というところでモヤモヤしている。そして、福本は何者?人間ではないの?その存在を知っている小日向文世も何者?というところ。
そして、その辺に関しては、色々この辺のことを勉強してるらしい藤原竜也にも見えていないのは確か。福本は「直接対決か?」などと言っているが、それはどういう意味なのか?そこのところを謎としてラストまで引きずってく感じなのだろうか?ある意味迷惑なドラマである。
で、基本、題材がスピリチュアルな感じなので、結構脚本はアバウトなんですよね。今回も結論としては「違法薬物」が題材の割には、事件の発端になる肝は「麦角アルカロイド」なる物質だというオチ。それを福本がパンに混ぜて出していたということなのか?で、この辺り曖昧だから、その福本を逮捕という流れにはならない。
今回の事件は、連続飛び降り自殺。そこに「ヒルコ」から「イツキ」という妖怪に憑かれたというような犯行声明。まあ、ある面では馬鹿げた話。だが、確実に人は死んでいて、彼らも皆同じ大学を出た同窓生。とはいえ、死んだ人間に聞き取りもできない。
そして、死んだ男の一人の妻で、人気コメンテーターの橋本マナミに事情聴取をする。監視カメラに夫が亡くなった後で、そのデスクを見にくる橋本が映っていたことからだが、彼女自体は被害者の装い。
橋本マナミ、久しぶりに見たが、少しふくよかになった?まあ、美しさは変わらないし、それなりに落ち着いて芝居ができてるところは好感が持てた。そして、最終的には、夫が薬物を扱ってたことも知っていたし、彼女が夫にDVをしていたということがわかる。橋本にDVされるならいいじゃないか!という変態さんもいるかもしれないが、彼女は悪女。
ということで、彼女は先回りして夫が薬物を扱っていたことをテレビで公表して、自分は被害者だと言い張る。このことで彼女は逮捕されることもなく、コメンテーターに復帰。妖怪様様である状態。所詮、「イツキ」と言ってもその存在は証明できないというところでしょう。
で、今回も脚本的には辻褄が合ってるようにみせられているだけで、「ヒルコ」も「イツキ」もない中での事件解決。もう一つしっくりこないですよね。
ある意味、このドラマ、毎回がアンバランスゾーンなわけで、まあ、全てが科学的証明に至らなくても良いということなのでしょう。その辺り、福本が起こす歪んだ世界をここからどう説明していくかは興味深いということですね。