「あなたの恋人、強奪します。」恋人強奪と言う商売。別れ屋とは違うが、需要はありそう
原作は永嶋恵美の小説。いわゆるライトノベルなのだろう。他人の恋の中に入って、男を強奪する商売のお話。仕事としては、クライアントの彼を強奪してあげて、その後、そのまま別れようが、元鞘におさまろうが、クライアントの勝手ということ。つまり、よく考えたら、二人の関係に刺激を与えるということかしら?まあ、そこそこ今までにないタイプの話を期待する。
主役は、この間「PICU」にも出ていた武田玲奈。それなりに個性がある女優さんだが、それだけに、主役を張るのは難しいという感じがするが、ここでは主役。そして、基本の眼鏡をした姿から、男を強奪するためにかなりいろんな顔を見せる役なのだろう。そういう意味では、彼女の女優の本質というか可能性が見えてくるかもしれない。
そして秘書というか、唯一の社員としてここにいる渡邊圭祐。この人も、個人的にはどんな役でもこなせる人だと思ってるが、うまく使われてない一人だと思う。ヒーロー役としては、少し線が細いのかな?結局はヒール側に回されて行ってしまいそうなのは少し残念。初回では、武田とのコンビがもう一つしっくりきていない気もしたが、その辺り、どう変化していくかは楽しみな感じ。
そして、ドラマ最初のクライアントは渡邉美穂。彼氏のDVに悩み、この事務所にやってきて、武田に彼を強奪してもらう。まあ、あからさまな自分勝手な」DV野郎に捕まっているわけだが、こういう事例がいまだに多い感じの世の中はどうしたものだろうとまず思う。
多分、男たちが一般的な社会で大きな顔ができなくなり、会社や学校で男面できなくなったことで、その男的な暴力的なものが、家庭で出てしまうケースが多かったりもするのだろう。世の中が別に女性中心に回ってるわけでもないが、パワハラ、セクハラと言われ生きづらい男たちが、女に暴力を振るうようになるのはなんとなくわかるし、結果的には、社会が男女平等をどうにか守ろうとすると、家庭のバランスが色々崩れるということでもあるのだろう。
ここに出てくるDV夫はわかりやすいタイプで、怒鳴りつければ女はいうことを聞くと思ってるし、暴力は最終兵器のはずなのに、それを最初から使ってくる。まあ、馬鹿としか言いようがないのだが、こういう男ほど、また強奪するのは簡単とばかりに武田は色仕掛け。しかし、そのために明確にはしていないが肉体関係まで持っていってるよね。たかが、10万の報酬のためにここまでするのは少しわかりにくい。そして、さっさと男の部屋を引き払い、シナリオ通りにクライアントのところに電話がかかってきて、そこに武田が出ることで嵌められた自分がわかりゲームオーバー。まあ、男のちっちゃさだけが浮き彫りになるドラマだということがわかる。
そして、この最初のクライアントの渡邉美穂が、この会社の社員になるという流れ。まあ、それなりに楽しめそうな深夜枠らしいドラマのようだ。
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