「Re:リベンジ-欲望の果てに-(第10話)」赤楚衛ニのやり方が稚拙なのだが、錦戸亮と芳根京子のやり返す感じも共感できない変なドラマ
私的に思うのは、死因がどうあれ亡くなった者は帰ってこない。そして、それに対する復讐心はわかるが、そういう怨念を増幅させても、生きてる者にとっては良い方向に回転しない。まあ、このドラマ、中心人物全てがそういう負のスパイラルの中にあり、誰にも共感できない私である。
しかし、今回の芳根京子の憤る演技は雑でしたね。こういう役をやったこともないのもあるが、表面上で怨恨を出すものの、なんか下手くそなヤンキー演技でしたね。こんな彼女が理事会議で正論を吐こうがダメでしょう。そう、色々とドラマ自体が雑な気がしますよね。
前回は、見上愛が死んだところで終わっていて、それは警察で自殺と検証される。遺書も発見されたというが、それが捏造だとしてもそれを作るシーンが出てこない。そして、今回は、彼女が書いてスクープにした記事が週刊誌には載らないところから始まる。ここも、よくわからないですよね。週刊誌自体としては、売り上げを伸ばすためには必要な記事。最後の証言が得られなかったとしても、ここまで抹消するものか?
そして、錦戸亮は、芳根京子に話して理事会で、妹の死因について医療加護があったのではないかと、橋本涼び証言と共に追求し、赤楚衛ニの責任を問おうとする。そして、橋本は一回は理事会には向かわない行動をとるが、2回目は錦戸の味方につく。これが正義と考えたのかどうかもよくわからないが、こういう自分の考えを真正面から言えないものは、司法の場に委ねられても適当に弁護士に振り回されたりする気もする。そう、データがなくなり、患者も骨になっている今、これを追求しても絶対的な証拠が彼の記憶だけではすごく弱い。錦戸がそれを上回る証拠を出せない状況も、もう一つ迫力に欠ける。そう、錦戸は赤楚が嫌いなだけだ。こういうのドラマで見せられるのは本当に気分悪い。
で、赤楚が理事長を降りたってこのドラマなんかスッキリしないでしょう。前から言ってるように、こんな、碌でもない病院、もう潰れるしかないのですよ。錦戸にしても、この感情的に動く心の狭さは医師としては不適格。まあ、パラパラ踊って、テイラーでも目指した方がいい。テイラーも人の心に寄り添う仕事ですけどね。
で、怒りの中で、なんか、演技的に壊れてしまった芳根京子。こんな姿じゃ、誰にも愛されないでしょう。この役は妹を実験材料にされ狂うという役なのでしょうか?最後に狂った芳根が精神病棟で視線が定まらない状況になるシーンに被さって、赤楚は三流雑誌の記者になり芸能人のゴシップを追っている。そして、錦戸は他の病院で他の医師の間違いを探すだけの人間になり、(というか、錦戸の医師としてのすごい姿ってあまり出てこないのですよね)。橋本涼は外科医としてはやっていけず、メスを握らない場所で優しい医師になって、自分の家族とも幸せに暮らしている。そんな中、笹野高史は、今日も汚いマナーで食事しているラストでいいのではないかね。
見上愛は最も損なキャストでしたね。本当に、頭きてるのだが、このドラマ、リアルではどう終わるの?脚本家の思考回路が全くわからない。