「ブラックペアン シーズン2(第8話)」 天城と渡海が兄弟だったという話と、心臓病に侵されている因果
つまり、天城は渡海の双子の兄で、子供の時から心臓が悪かったと。そして、生死を彷徨う天城を渡海が助けにくるみたいな、ドラマとしては面白く作ったつもりかもしれんが、なんか納得できない流れ。次回は、渡海が天城をどうやって助けるか?ということなのだろうか?
前回までは、他の病院と天城を使ってやり合っていた内野聖陽が新病院を立てることもあり、内部の処理に力を入れ始める。そんな中で天城が倒れる。その天城を手術して助けられるのは天城だけというのは話としては面白い。そういえば「ドクターX」でも米倉涼子が自分の手術の仕方を書き留めておいて、他の医師に施術してもらうという回がありましたね。医者がどのくらいの確率でこういう状況に追い込まれるかはしれないが、名医というのは、自分の手術もできる人なのかもね・・。そして、今回は、内野が天城を助けようとするところで、渡海が現れる。そう、ここに間に合うということは天城が助かるというフラグだろう。そして、まだ次回は最終回ではない。
しかし、この双子の生きてきた状況が短時間で描かれていったが、今ひとつ、この二人が感情的にどう繋がっているかということはよくわからなかった。どちらも、性格的にはあまり世の中で順応できないタイプなのはわかったが、そういうところがどうやってできたのかも今ひとつわからないところがある。そういう意味で、ドラマとしてはクライマックスに向けてあまり緊張感がないというか、面白みに欠ける。そう、二宮和也が二役やってようがどうしようが、彼に何もシンクロできるとことはない。その辺が後2回で大きく転換していくなら、いや、転換して未来の医療のために何かの提言をするような流れなら、感動するかもしれないが・・。
まあ、そんなことはないと思う。ここからの見どころは、天城と渡海が性格や欲望はともかく、医師としてのスタンスがどう違うのか?というところなのかもしれない。似たような雰囲気で全く違う二人の医師がそういう医療現場の話を二役で会話するようなシーンが出てくるのだろうか?それがとてつもない面白い会話になるなら、二宮和也あっぱれというところになるのだろうが、ここまでのシナリオを見ると、構成は大雑把だし、近未来SFみたいな感じで描かれているから、そんな論理づけて面白いシーンが出てくるようなことはないとは思われる。
そう、そういうことを考えていくと、助手にあたる竹内涼真の役も今ひとつ淡白ですよね。渡海や天城に憧れるも、彼自身の成長はドラマの中であまり見えてこない。こういう役が多いから、竹内自身が役者としてもう一つ大きくなれないというのはあるかもしれない。あと、天城に女の影みたいのがあれば、それはそれで面白いと思うのだが、そういう色っぽい話もないし、金に対する欲望がある割には、淡白?まあ、そんなドラマなんですよね・・。