「マイファミリー(第3話)」二宮和也のいる立場がいまいちわからない。彼は誰に何を恨まれているのか?
確かに3回目で誘拐は解決したが、犯人の顔は見えない。結局、刑事事件で警察を除外するということは、警察を敵にするということだ。そう、警察は事件を知っている以上、その捜査から引くわけがない。
しかし、この社会、GPSさえ追っ掛ければ、誰がどこで何をやっているか推測できるわけである。そういう意味では、警察の動きがわかれば、それを混乱に陥れることは簡単。とはいえ、ここにあるように、フェイクの流れを作りながら、自分たちで娘の救出を行うというのは無謀だ。そして、犯人は顔さえ出てこない。金の力だけでなんとかなると思っている奴らは、結局はこういう輩に舐められているのだ。そして、一年後にまたどうしようもないことが起こるような予告。このドラマは、世の中で天下をとったみたいな男が、制裁される感じの話なのだろうか?
でも、タイトル「マイファミリー」というのを考えると、家族がテーマということなのだろう。家族が家族として、しっかりと今を生きるには何が必要か?みたいな着地点か?よく前が見えない感じで面白くはなってきた。
しかし、普通の電話だと、警察に追っかけられるから、ゲームのアカウントで交信し出す、加害者と被害者。こんなんで、うまくいくのって日本だからですかね。日本のドラマだって、最近は、優秀なハッカーが出てきて、こんなもの平気で突破していくじゃないですか?ここに出てくる警察が普通の警察という設定なのかもしれないけど、少し間抜けすぎる感じ。ここから、新しい犯罪で、まだまだこういうIT技術を駆使してくると考えるような、そういう感じの面白みというのはあまり考えていないのだろうか…。
脚本家としては、この3話までは、あくまでも、警察と被害者と加害者のバカし合いみたいなものを面白く書いた感じである。その裏には、それぞれの誘拐された者への愛があるわけだが、どうも、その心は同じ感じではない。まあ、最後に娘は助かったが、犯人の行方が全く追えていないのは、警察も親としても、もう一つ詰めが弱い感じなわけで、だからこそその続きがあるということでしょうね。
で、玉木宏は、誘拐犯のエキスパートということだが、まだ、違う犯罪も彼を必要とするのか?そして、濱田岳や賀来賢人は、そんなにいい友達なのか?その辺がモヤモヤしたままにここまででひと段落は、何か変なドラマなわけで、その辺りを狙っているのでしょうな。そして松本幸四郎がいちいち金を用意していたりするのだが、彼も何を企んでいるのかよくわからん。
結局は、二宮和也が、色々と嫌われてるってことのような気がするが…。とにかくも、次回を見ないと、何もわからんわけで、少しストレスの多い第3話の終わり方だった。