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「真夏のシンデレラ(第8話)」恋ってこんなに勢いつかないものだっけ!?
リアルな恋愛でも、こんなに加速がつかないのは珍しいのではないか?もう、ドラマは8回目。あと、2回か3回で恋に決着がつかないといけない。そんなところで、恋のライバルが登場って、遅すぎるだろう。
大体、神尾楓珠と桜井ユキの恋物語をちゃんと描かないままに終わらせてしまうのは驚いた。この話、神尾が森を意識するための時間潰し的なものだったのだろうか?それにしても、視聴者の心にも残らないサイドストーリーが多すぎるのに、それらがうまくつながっていかないのは、やはり脚本構成力のなさなのでしょうね・・・。
で、このドラマ、かなりつまらないのに、見ていられるのは、夏の海の風景があるからだ。それを環境ビデオ的に流しているだけで、なんか夏を感じてしまうのはドラマ的にはすごい強い味方なのだがね・・・。
そして、今頃、間宮の同期の山崎紘菜が出てくるのというのはどうなのだろうか?森とは対照的な高身長美女が出てきて、彼女自体は間宮にそれなりに興味ありそうだが、ここもそんなに威圧的ではない。そして、森は山崎に問われて、「付き合ってる」ということが言えない。もう、こんなトロい恋愛ドラマは今までなかっただろう。それが、今の若者の恋愛観なのかもしれないが、「恋愛エネルギー」というものが皆無なのが、すごく気持ち悪い。
そして、吉川愛と萩原利久も、いまだに買い物はデートじゃないみたいな、つまらぬセリフを吐いている。そんな末のメインイベントみたいに、白濱亜嵐の誕生日パーティーがサプライズで行われるのも意味が全くわからない。まあ、誰の誕生日でもよくて、皆が集まる場が描きたかった?
ということで、今回も恋愛の進展なし。その上でそんなに強いジェラシーも感じない。青春ドラマに絶対的に必要なのは、大人のそれとは違う、出口が見えないような葛藤シーンではないのか?そういう悩みみたいなのも見えないし、このドラマの脚本家が青春に求めるものが全く見えてこないのはすごい。
まあ、過去の月9ドラマと比べるからおかしく感じると思う方もいるかもしれないが、とにかく、ヒーロー、ヒロインがどこにもいない状況はなんとかしてほしい。そう、今回出てきた、山崎にしたって、これではどんな顔してこの中に入ればいいのか考えてしまうのでは?そして、山崎が一緒に残業してる間宮を落とすのは、とても簡単に見えてくるのに、そういうシーンもない・・。
とにかくも、「真夏のシンデレラ」がどこにいるのか?ということさえ見えなくなっているのが凄いといえば凄い。何か、私的にはずっとそういうことを毎回言い続けている気がする。そう、新しいキャラが出てきても前に進まない感じは、ある意味、新しくも感じるが、どうなることやらですよね・・。