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「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○(第2話)」嘘を重ねれば重ねるほど、人の射幸心を煽ることになる
最初に今回のゲスト秋元才加が登場。この人は存在にインパクトのある人である。そういう意味でこんな端役では勿体無い。ネットニュースのメンバーに加えたいくらいだ。すごいまっすぐな感じがあるから、ご本人は、こういう芸能マスコミの対応もお手のものなのかとか、いろんなことを邪推する。そんなことを考える私みたいな人がいるから、この回にあるような、芸能人の猿芝居に歴史が塗り替えられたままのこともあるのかもしれない。
だが、そんなことはないと、ここの主人公はいうわけだ「嘘は必ずバレる」と。まあ、確かに複雑な嘘ほど、綻ぶ点は多かったりするし、結果的には自分を追い詰めることになるということなのかもしれない。そして、世の中はインターネットに翻弄されているわけで、その世界では、もはや現実がどんどん勝手に自由に演出されていたりもする。人の射倖心は勝手な妄想を生み出し、もはや嘘と本当の間が見えなくなっているのが現代だ。
多分、その辺りをこのドラマは切り取りたいのだとは思う。そして、その中で「冷静な目」という位置にいるのが、この主人公なのだろうし、ここまで見て、黒木華は適役である。
そして、不倫偽装して、離婚して、女優に復帰しようとする女。アイドルから逃げたいばかりにその女に協力する者。そして、最後には、男がどう説明すれないいのか?と泣き言を言う。まあ、女がいろんなことを動かす時代だ。昔のハニートラップと言ったら、バックに男がいるものがほとんどだったが、昨今はそんな単純なものではない。実際にやらなくても、写真さえ撮ってしまえはOKな訳で、本当に、「真実」など本当にわからない世界なのである。
そんな世の中で、ゴシップを扱うネットニュースが、「事実」を書いてビューを稼ぐと言い出すわけで、面白いのだ。確かにネットの世界は嘘と真実が半々で本当のところが見えてこない。見る方も、最近はそれが真実かどうか?というところで個々の脳みそが動いている気がする。多分、個々の黒木華のような視点でニュースを流すことが、これからネットで生き抜く方法なのだろうとも思う。それでなければ、「虚構新聞」に徹することだったのだが、昨今は、あまりにリアルが虚構のように見えることが多く、本当に困っている私である。
しかし、やはり、生瀬勝久がいるといないでは、ドラマの空気がずいぶん違うように感じた。これから、溝端以外の人間たちも活躍していくのだろうが、2回目は少し大人しめの流れ。寛一郎が何者なのか?という謎を残し終わったが、もう少し、ドラマ取材の流れに活気が欲しい感じではあると思った。
今までにない切り口で、ネットマスコミ的なものを描くのは面白く、これからの流れには期待する。黒木の立ち位置がどんどん危うくなる方向に動かせば、ドラマは自然に面白くなっていきそうだ。