「ブルーモーメント(第5話)」この中盤で橋本じゅんを入れたのは良い刺激になってましたね
前回、最後に出てきた橋本じゅん。警察班のチーフという肩書きでSDMに加わる。数々の災害現場を見てきた橋本は、山下の婚約者だった本田翼の死にも立ち会ってるという因縁。そして、総務大臣の真矢みきと夫婦で、彼をここに推薦したのは真矢だという、結構、複雑な相関図。
ただ、わかりやすいのは、橋本が山下智久のことを決して信頼していないこと。そして、まずは行動という山下と違って、考えてから動く感じで人間性の違い、経験値の違いみたいなものを見せていくドラマの構築はわかりやすくはあった。
今回は、大きなボール状の雹が降るという案件。その前の空はそんなことになるとは思えない空。ゲリラ豪雨もそうだが、最近の天気は、昔の地元の人の勘だけではなかなか予測づらくなってるのは確かだろう。そして、地元の人は、農家の作物被害を先に考える。そう、自分の生きることより、食うためのは話の方が大事なのは確かだ。そこを、最初から上から目線で市役所に注意する山下。確かに、私もこういうのは苦手だ。詳しい説明をする時間がないにしろ、対応の仕方があるだろう。今回は、それを最後に出口夏希が山下にいうという流れがあるが、これも、実際には難しいと思える。だが、そういう脚本にしてるのは、SDMという組織は今までとは違うのだという意味だと思う。それがわかってきて、橋本も一緒にやる気になるのだが、こんなにうまくはいかないだろう。山下の行動もリスクを背負いすぎてますよね。
で、ボール状の雹が降るところは、C Gみたいだったが、落ちた雹がちゃんと再現されていたのは、なかなかリアルだった。丸い氷をいっぱい作ったのでしょうね。この後に、それが解けて深い霧になるという現象を語るために、この氷を作って正解だったと思う。私も、雹の降った後にこういうこともあるのかと勉強になりました。そう、こういう話は面白いよね。
そして、そんな雹の中で、妊婦が倒れ、母子ともに危ない状態。そして、市役所の職員が交通整理をしようとして事故にあう。霧の中、車でそれを搬送するのも大変というところで、山下が車を誘導するという案件。こんなにうまくいくかどうかは疑問だが、災害の中では想定外のことが起こるということはよくわかった。今回のように天気がいい後にいきなりこういう状況になると、人はやはりパニックに至るのだろう。そこをどう自然体で誘導できるかが、SDMの使命なわけで、そう考えると、山下はちょっと頼りない感じがするのは私だけだろうか?まあ、橋本はそのためのテコ入れではあるのでしょうね。なんか、この2人の共演があまりしっくりした感じには見えないのだが、ドラマ後半、色々変化させるにはいいタイミングだということだろう。