「9ボーダー(第3話)」それぞれの人生ゲームで戸惑う三姉妹。そして開拓者を目指す!
令和の三姉妹物語、ダラダラしてる感じもしたが、それなりに面白く、川口春奈の芝居に関しては、多分、彼女史上、一番親近感を感じる私。そう、彼女の芝居を初めて良いと思った。しっかりもので、あまりアクがない役だからだろう。そして、それを包み込むような松下洸平がいることで、ドラマ自体もほっこりしている。というか、家に帰ってきて風呂に入ってるようなドラマですよね。
で、川口は前回から話があったパテシエの監修を仰ごうと必死だったが、後輩の箭内夢菜が怒らせてしまったのか、監修をしてもらえない状態。そして、他を当たるがうまくいかず、実際の仕事でもあたふた状態なのに、松下は旅に出て連絡がつかないという感じ。何をやってるのかモヤモヤ感たっぷり。そんな中、監修者探しは、ミスった後輩の箭内が、料理研究家リュウジに直接DMを送ってOKをもらうというグッドジョブ。直接DMなんて、今の若い子の考えることがわからず、後輩の成長も感じたりする。しかし、今回、最後に川口は会社を辞めるというわけで、そうなると、リュウジは写真だけの名前貸し案件なの?ネットで人気が出るといろんなことが起きるんだね。これでいくらもらえるんだろうか?
で、もう一人、拗らせてるのが木南晴夏。夫の山中聡と付き合ってるという、さとうほなみが、銭湯に乗り込んでくる。しかし、さとうは泥棒猫みたいな案件が多く回ってきますな。そんな女をやらしたら、今や右に出る者がいない感じはある。それなりに愛嬌もあるし、なかなか可愛い泥棒猫ですけどね。そして、夫の仕事場に乗り込む三姉妹だったが、山中がさとうと一緒に実に楽しげに仕事をしているのを見てしまって、離婚しようとする気になる。
あと、彼女にさらりとまとわりつく、井之脇海との関係はどうなるのでしょうか?そんな簡単に好きになる感じでもないけど、井之脇はこういう女が意外に好きそうに見えますよね。
で、木南と川口がいろいろ悩む中で、三姉妹で人生ゲームをやるって、これは良い脚本だね。そして、それをやってるうちに、自分はまだまだと思ってくるんだから、まあこのゲームすごいよねと思ってしまった。
そんなところに松下が帰ってきて、川口と普通にハグ。ある意味、何者だかよくわからない松下のおかげで、前向きに会社を辞められたりするわけですよね。そして、彼女はどこに飛んでいくのでしょうか?
そして、19歳の畑芽育もいまだ、進路は決まらず、木戸大聖とも、そう簡単にうまくいきそうもないし、なんか心配です。
そう、このドラマ、視聴者が三姉妹を心配する気持ちになるのがいいですね。まあ、三人と同じような立場の一般の人は、彼女たちがどうなることを一番よしと考えるのでしょうかね。脚本家さんがどう導くか楽しみではあります。