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「問題物件」やはり、事故物件の話はもっとホラーの方が好きかな?

原作は大倉崇裕の小説。脚本は松田裕子、他。この題名からしたら、事故物件のホラー要素の多い話かとは思った。確かに、初回はその部屋で5人が亡くなり、そこに住んで本当に何があるか確かめたいという男がいるというお話。とはいえ、最後は管理人が好きな女の相手を許せなくて殺そうとしたという話。少しまどろっこしい話だったが、「女が金で簡単に手に入ると思っていた勘違い男」の話である。つまり、中◯正広のような男の話だったわけで、フジテレビなかなかタイムリーなネタを振ってくる。まあ、そっちの話もなんかすごいホラーみたいな話になってきたが、明日は社長の会見があるとか。とは言ったって、社長もグルのような感じだから、本当のことは言わないだろうね。まあ、フジテレビが「問題物件」なのですよね。

そんなことはともかく、主演、上川隆也と内田理央というのはかなり地味。内田の上司役の宮世琉弥の方を活躍させた方がいいのでは?と思うのだが、今ひとつよくわからない。そして、上川の役は「犬の化身」なの?登場の仕方から、仕草や服まで、そうとしか思えないが、そんな役にする必要あるのか?というか、これは原作通りなのか?今ひとつしっくりこない。

で、内田理央、不動産の広告を見るのが好きでこの業界に入ってきたのね。まあ、最初の方で、見た家のキャッチを作るようなところは面白かった。そして、彼女、芝居的にはかなりちゃんとしていて、見ていていい女優さんという印象だった。だが、ゴールデンのドラマの主役としては地味。この辺りはやはり予算削減の影響か?

そして、上川に使われている探偵が浜野謙太。彼らしい役だが、彼は上川を犬だと知っているのか?いや、それよりも浜野も犬なのか?そういう設定の方が気になってしまい、もう一つ主題の事故物件の謎解きがよくわからないまま最後に至った私。そして、浜野は途中で消えてしまったのも勿体無い。

最初から管理人が怪しいとは思ったが、事故物件をわざと作ってというか、そこで何人も殺してから、最後に自分が好きな女とくっついた男を殺そうとしたという流れは、見終わってから考えてもちょっとよくわからない。そして、密室トリックもあまり面白くなかったというか、ある程度の振動がないとできないトリックは不安定で使えないでしょ。

多分、原作はこういう事故物件の話がオムニバスのように出てくる話なのだろう。で、それなら初回はある程度面白い話を持ってくるはずだと思うのだ。だが、これはあまり面白くなかった。とりあえず、二回目も見るが、ちょっとがっかりだったですよね。


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