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「マウンテンドクター(第4話)」ガイドツアーと言っても、山は危険だという話

ラスト、檀れいがMMTの目指す「山岳事故死亡0」という命題がいかに厳しいものなのかを再度問う。ということは、ここからもっと激しい事故や遭難が起こるということだろう。つまり、山下智彦を呼ぶレベルだということだ。鈴木亮平も一緒にいればなおいいということ。そんなことは、ドラマ上でもリアルでもありえない。災害や医療に働くものは、自分が今いるその場所でいかに全力を尽くし、確実な判断をして、命が亡くなることを防ぐということである。だから、ドラマの主人公は間違いもするし、成長もする。

今回は、山小屋のガイドツアーの再開の話から始まる。ガイドツアーがなくなったのには宮澤エマの7年前の事故の話が関係していた。宮澤はガイドツアーに看護師としてつき、医師としては、大森南朋の婚約者の中越典子がついていた。しかし、ツアー途中で低体温症の人が出て前に進むのを止めようとするも、それを振り切って頂上を目指すツアー客たち。彼らに事故がないように宮澤は追いかけるが、結果的は、宮澤も同じ目に遭い、中越は雪崩に巻き込まれて命を落とすという結果に。それから、宮澤は山が嫌いになったという話だ。

その話の前に、杉野遥亮が立ち会ったガイドツアーで、突然の雷雨があり、引き返そうとするも、ガイドを一緒にしていた工藤美桜が雷が落ちて怪我をしてしまう。しかし、私は雷が眼前で落ちるというものを経験したことないが、ドラマで描かれるように一瞬の電気ショックみたいなことなのだろう。その怖さをドラマが伝えられるようになったのは技術のなせる技だが、こういうシミュレーションでの、山の危険みたいな映像は山に登る人にまず見せておくくことは重要なのではないか?この山登りシーズンに、ドラマでこういう画を出すことの意味合いも大きい。このドラマ自体が山に対して人はどう立ち向かうかみたいなところは感じるし、私的には山そのものに興味はないが、見ていて色々と考えさせられる。ドラマとはそれでいいのだろう。

そして、その事故を見て、そしてまだ山に登ろうとする工藤を見て、逃げている自分をなんとかしようとする宮澤。こういうところの演技がとても上手くなりましたよね、彼女。喜怒哀楽がうまく表現できるようになってきたと思う。

そして、杉野とともにツアーガイドの引率をして、自分が山が好きであることを確認するというお話。で、この話は終わりかと思ったら、大森南朋は婚約者が存在した痕跡を山に探しているという話につながっていく。山が人の命を奪うことは仕方ないと思っても、その亡くなった命の痕跡が亡くなることは許せない思いはわかる。この話が、ドラマとしてどういう展開を示すのかは興味深いところ。


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