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「わたしの宝物(第5,6話)」バラバラになった家族+αのどこに同調できない構図

前回の5回目は、垣松祐里が、松本若菜と深澤辰哉の関係を知って、松本の子供が田中圭の子供ではないということを悟る。それは、かなりアバウトな女の感であるが、そういうのは結構な確率で当たるというのはわかる。しかし、それを田中圭に言うのは結構、唐突すぎる気はする。まあ、垣松が田中に好意を持っていると言うのが前提だろうが、彼女は松本に冷たく当たっていた田中を知らないわけだ。そう言う意味では、彼女はただよその家族をかき回しているだけ。

だから、6回目でうろうろする垣松を北村一輝が「いい加減にしろ」的に止めたりする。そう、視聴者としては、一番面倒臭い女に見える。自分にも子供がいて、父親はどこにいるかわからないみたいなことがあるのに、松本のやってることを責めるのはおかしい。攻めると言うより、完全な嫉妬ではあるのだろう。

で、このドラマで一番わからないというか勝手なの人間は田中圭だ。散々、松本に失礼な態度をとっておいて、自分は子育てはしないと言ったのに、生まれたら可愛くて仕方がない。で、その子供が他人の子だと言われて一気に落ち込んでします。「男など、こんなに女々しい動物です」と言いたいのかもしれないが、こんな勝手な男を描いて、誰がそこにシンクロするのか?(確かに同類のアホ男はいるとは思うが)。そして、子供と一緒に仕事も休んで海に来て、心中をしようとするわけだ。本当に、昔なら心中するのは女の方だろうに、なんでこうなる?そう言う流れになる変なドラマである。

そして、松本に別れてくれと言うのに、子供は自分が引き取るとか言い出す。こうなると、子供は物扱いである。で、ドラマ内では語られないが、これ、裁判やったら親権は男には絶対に行かないのではないか?大体、血のつながりがないし、産まれるまでの夫婦の冷えた関係がバレれば(証拠はあまりなさそうだが)どう考えても母親有利。

そう、田中が松本と別れ、松本は深澤とくっつくかはわからないがそう言う線は描きやすくなっている。そうなれば、尚更、田中は不利になるし、彼、一人で子育てなど無理でしょう。

深澤はさとうほなみとは付き合えないということらしいが、松本とやり直すにも、なんかパワーが足りなそうな気がする。そう、深澤の描き方ももう一つよくわからない。

そう言うことで、このドラマ、今の所、気持ちにシンクロできるのは北村一輝くらいで、主要メンバーは全員、もう一つ女々しさ感じさせない。ここからあと4回で、クライマックスなわけだが、どう転んでも皆が幸せになる感じではない。とにかくも、子供が育つのに一番良い選択をしてほしいわけだが、この人たちでは難しいかな?

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