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「ブラックファミリア ~新堂家の復讐~(第4話)」お膳立ては完了するも、主人には疑われているという危うさ

家族全員での復讐話は、さまざまな方向性があってなかなか面白い。だが、さまざまな仕掛けを不審がるものもいるわけで、主人の平山祐介だけが板谷由夏を疑って手籠にしようとする図はなかなかエグくて面白い。そう、この話はこの華麗なる一族気取りの家族をうまくコントロールして追い詰めることで成立しているわけだが、いまだにこういうドラマができることや、それで爽快さを描けることには、私自身は違和感もあるが、まあ、こういう話は未来に向かっていっても無くならないのでしょうな。

今回は、息子の政治家(塩野瑛久)の周辺が慌ただしい。彼が復讐のターゲットとしては本丸と考えられているが、そんな単純な話でもないだろう。しかし、塩野の性格は、カッとするとすぐに人に危害を与えようとする。かなり危うい男だが、自分を誇示させるように、彼にグラビアを撮らせたりして、おだてれば、すぐに自分の味方として考えるのも単純な話。その性格を逆に利用し、秘書を嵌めて、彼の素性と、問題となるパーティーの話を秘書から聞き出そうとする。しかし、昨今の政治家の秘書というのは、政治家を政治家に見せる仕事や、尻拭いをする仕事は多いのでしょうね。そのあたりがあまりにリアルに感じるのが見ていて気持ち悪いところ。そういえば、小泉進次郎、このところ目立っていないが、グラビアでも撮ったらいかがですか?

そして、山中崇はメイクとして筒井真理子に付き、信用を得ていく。しかし、この辺の業界、オーガニック素材とかいえば、信用してもらえるのでしょうか?妻の板谷との連携でうまく筒井を信じ込ませ、今までのメイクさんをクビに追い込んだのはお見事。まあ、こういう場では話が上手い方が勝ちますし、先に信じ込ませた方が勝ちですな・・。

そして、娘に韓国語講座をすることになった森崎ウィンも無事に勤め上げ、この辺りから、何が掴めるかも興味深い。

とにかくも、殺されたと思われる娘の復讐に一家4人で挑んで、ここまではなんとかシナリオ通りに進んできたというところ。その流れを平山が勘づいて、板谷にキスしてくる。まあ、妻の筒井もつばめがいるわけで、なんでもありの家族であることから、ここからどんなしっぺ返しが襲ってくるかは不透明。それもあってのこのドラマでしょうから、まあ、実業家一家がどう破滅に導かれるかを興味深く待ちましょうという感じ。

ドラマ全体としては、キャストが少し小粒なために、もうひとつインパクトには欠けるが、まあ、復讐シナリオがそれなりに面白いので先は楽しみである。


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