「離婚しない男〜サレ夫と悪嫁の騙し愛〜(第9話)」このドラマがハッピーエンドなのはつまらないですよね
鈴木おさむ最後の脚本とか言って、仰々しく始まったこのドラマ。初動は篠田麻里子の喘ぎ声しか見どころがなかったのだが、それがなくなったら、結果的には高校の時の復讐話になって、どんな刺客を伊藤淳史に向けようとも、それがチョメチョメには至らず、ドラマ内では伊藤と篠田のチョメチョメもなく、すごく中途半端な感じのままにハッピーエンドって、本当に鈴木おさむ、最後までドラマを作るセンスなしといったところ。先週出てきた観月ありさや高橋克典なども全く無駄使いでしたね。高橋など、二重スパイ状態だった佐藤大樹のお父さん役なのだが、もう少し水野美紀と絡ませれば良いのに、本当にゲスト出演もいいところ。勿体無い。
そう、最後に、この佐藤と水野が親子だったと言う問題は必要なのかい?まあ、それがあったから、小池徹平を懲らしめて死に追いやった感じはあったのだろうが、ドラマの中でもう一つしっくりこないわけである。最初の水野の不適なキャラが最後の方で柔らかくなりすぎて面白くなかった。
しかし、小池徹平は、ただただ糞な役だったわけで、それでいて、部下の玉田詩織にも、裏切られるとか、彼のどこに魅力があったのかもわからない。ただの変態だから、普通に新聞社に勤めてアイドルの奥さんをもらった伊藤が許せなかったと言うこと以外、恨みの本質がないわけで、その辺りも共感できないのですよね。
だからか、小池の母親が伊藤の父と不倫していたみたいな話が最後に出てきたが、これ必要か?こういうの出すなら、高校の時に好きだった子を伊藤に取られた的な話を添えればいいのに、そういう話はなし!というか、二人とも持てない高校生時代だったと言うので、ドラマを広げようがない。
鈴木おさむ自身が、こんな高校生活を送っていたのですかね。と言うことで、そんな話に付き合わされる篠田麻里子も回を重ねるごとに印象が弱くなり、最後には、特に裸を見たい感じでもなくなったしまった。そう言う意味で、鈴木おさむは、女をうまく扱えないと言うのはよくわかった。
と言うことで、まとめれば、作られたキャラがうまくドラマの中で動かせなかったということですよね。おSEXシーンも、初動以外は全然盛り上がらなかったしね。そして、主演が伊藤淳史というのが、もう華がなさすぎるのよ。私は、彼を主役にする意味がよくわからなかったし、小池をその敵にしたところで、盛り上がらないという感じでした。で、結局は「離婚しない男」というタイトルそのままのオチ。深夜ドラマにしても、もう少し面白いものを作ってほしいものである。まあ、鈴木脚本は最後だというから、この後の実害はないと思うが・・。