「波よ聞いてくれ(第2話)」人生リハビリ番組の参加者募集的な流れが面白い!
初回でも書いたが、小芝風花のテンションの高さだけで成立しているドラマである。それは、確かにラジオ番組のような畳み掛けかもしれない。これ、放送してるのがTBSやCXだったら、ラジオで実際に「波よ聞いてくれ」の同時放送やってもいいような案件である。勿体無い気がする。最後に小芝が「人生リハビリ番組」というが、そういうのあってもいいよね。
そして、最後に北村一輝が、テレビは視聴者だが、ラジオは参加者だという、これもラジオをうまく表している。参加するという点では、最近はネット配信が盛んだが、ラジオはそれを何十年も前からやっているんだ。私の思春期には深夜放送は学生にとっての一大エンタメであったが、確かにそのころにも、自分のハガキが読まれることで参加意識を得ていたことは確かであり、最近のラジオはそういうものをもっと前面に出して生き残りを図るべきなのも確かだ。そして、ネットとの相性はいいのだから、まだまだ面白い企画はできるはず。まあ、ここの主人公「鼓田ミナレ」のような人間がいればという話ではある・・・。
しかし、最初に出てきた新巻シャケの話が、こういう展開で繋がってくるとは思わなかった。なかなかコミックらしい展開で面白かった。
そして、前回から出ている稲葉友の冴えない男の演技もなかなかで、今回もいかがわしい心だけで彼女を秘湯に誘った演技を見事に演じていた。この人、結構、コメディアンヌができるのですね。その彼の部屋から、そのいなくなった彼女の怨霊が!みたいな話で、彼はラジオ局に助けを求めるFAXを送ってきた。そして、小芝が巫女の格好で参上!こういう異次元が面白い。そして、天井にお札が貼られたところから血が落ちてくるという災いの臭い!天井裏に探しに行くと、そこには死体が!という流れ。ドラマとはいえ、警察を呼んで大騒動になる。
そして、次の日、それがマトンの肉だとわかる。そして、それが上階に住む小芝の隠していた肉だったというオチ!!その顛末が放送になるのだが、そのしゃべくりの面白さはやはり面白い!このドラマ、最後の小芝の喋りを期待してみるものだということは確かである。そして、最初は彼女に入れ込んでいたのは北村だけだったが、だんだんラジオ局の周囲までそこに巻き込まれていく感じが面白いのだ。
そして次回は、そこが全くわかっていない人気パーソナリティーの平野綾が話の主人公になりそうだ。つまり「波よ聞いてくれ」という番組自体がラジオ局をかき回していくようになるのがとてもアクティブな感じになってくるのが良いのだろう。
その中で、スープカレーの店もゲイのマスターが交通事故にあって、その加害者の妹の中村ゆりかが転がり込んでくる。その彼女を自分の部屋に誘っている片寄亮介みたいな世界があり、賑やかな感じ。
で主人公の小芝は、スープカレーの店はなんとかバイト維持できているが、住む部屋は追い出された様子。さあ、ここからどういう展開に!!今期のドラマの中で一番ロックしてる感じで現代を描いているのが良いですね。小芝風花の底が見えない世界を堪能しましょう!