![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60403992/rectangle_large_type_2_9fa108cf06b8289902d02a256be5b411.png?width=1200)
「#家族募集します(第6話)」恋とは何か、みんなで考えてみる優しさがいい。
「にじや」に集まった家族は、本格的に共同生活が始まり、橋本じゅんもサブスク家族として認められる。よくわからないが、「サブスク」という言葉で今風な感じがする。最近、存在さえない「町内会」みたいなものも、「サブスククラブ」みたいな呼称にすれば、結構若者が集まったりするのではないか?このドラマを見ていて、これから注目は「地域共同意識」ではないかと思ったりもする。
今回は、岸井ゆきのが、無理に恋をしようとして、仕事先でミュージシャンの友人に恋した感じになって、にじやに連れてくる。それで、みんなに彼に質問したり、岸井を諭してみたり、飛び火が仲野太賀にいったり、面白い流れ。でも、これを見てて、「昔のホームドラマってこんなだったな」と思う感じでもあった。そして、岸井の息子が、ずーっと浮かない顔をして、最後に答えを岸井に与える感じもわかりやすく。家族みんなで「そうだよね」と言える感じであることが、素直なドラマである。
そんな中に、木村文乃の離婚成立があり、「離婚届」をもって挨拶に来た夫に、石橋蓮司が「いい男じゃないか?」というのも、なんか今風ではない、いい感じ。このドラマ、ありきたりな素敵な感情を今風のホームドラマに仕上げられるか?というところなのだろう。脚本家の気持ちはそこにあるように私は感じる。「古きを訪ね新しきを知る」ですよね。
そんな中、子供達は「恋ってなーに?」という質問を大人たちに投げかける。大人たちは思い思いに、語る。こういうのもなんか良い。あの、恋という脳が勝手に動く感じをどう言葉で表現できるのか?照れ臭いが楽しい語らいですね。
そして、ラストに向かって、主人公の重岡大毅の新しい絵本作りも始まる。残されたボイスレコーダーの中に収まった声は、たしかに絵本のセリフのようでもある。ここで、重岡は悲しみと共に、再び彼女に恋をしている。彼の恋の一つの確認のための絵本ができるのだろう。そして、木村文乃との距離は縮まっていくのだろうか?色々見所はある。
しかし、この擬似家族、強い言葉での喧嘩のようなものがない理想郷なのかもしれない。岸井ゆきののアバウトなMCの中で、この間ガチガチだった橋本じゅんまでが、冷静に素直に人生を考えている感じがいい。逆に見れば、寂しいものたちが集まって、自分をしゃべれる場を壊れないように保っている感じもあるわけだ。
石橋蓮司が、仲野太賀に、「お前はどうするんだ」と夢などを語らせようとするが、声がでかい割にもう一つ小心者という感じがわかる仲野。そう、この「家族を作る」という言い出しっぺが、最後に、この家族から手を差し伸べられる話なのかもしれませんな。
とにかくも、このドラマも後半に入っていきます。良き笑顔が見られますように!