「消せない「私」~復讐の連鎖~（第8話）」復讐の完成は、復讐の始まり・・・？

なかなか最後の復讐が一番エグいですよね。今までは、良い気分にさせて最後に刺す形だったけど、今回のはそこそこ時間をかけて地に落としていく感じ。結局、お金に振り回されて朽ちていくのを見守る悪趣味。そう、この復讐にはあまり鮮やかさがない。だから、次回からは反撃編みたいな感じなのか？どちらにしても、最初にタネを巻いた奴らが悪いのは確かなのですけどね。

で、最後の方で、初回以来の柄本時生。やはり、ここから、Youtuberが一役買っていくということか？しかし、柄本さん、Youtuberの役が似合ってますよね。

で、今回の話を振り返ると、志田彩良は早くケリをつけたい。だから、自ら、小日向ゆかが惚れてしまったホストを奪った感じの女になりきる。「シャンパン入れない女がえらそうにするな」とばかり、小日向とタイマンする感じ。やはり、キャットファイトを描くなら、今はホストクラブなのかね。そういう連作を作っても面白そうですな・・。

で、小日向に本気にならせて、店通いを続けさせる。そして、ホストには大きな借金があるとして、その肩代わりをする形でカード支払いができないところまで持っていく。ここまででも、かなりの手口だが、ここまでは、結構、実際にあるでしょうな・・。怖い怖い・・。

そして、カード支払いができないことを知った優しいホストが、闇金を紹介してくれる。それは、本当に評判の悪い闇金を志田が紹介した形。もう、すごいよね。そして、利子が払えなくなり、ネットで副業を見つけたら、それはマルチ。会社のみんなから総スカン。そして、会社の備品をネットで売っていたりしていたのがバレてクビ。最後に、万引きしないと食えない状態にまでなったところでゲームエンド。ホストが迎えにきて、一緒に暮らそうというが、店に行って出てきたのは志田。3人目で初めて顔を出して、復讐したことを明確にするわけだ。まあ、恐ろしい・・。最後は、金による負のスパイラル。こういう状況は本当にリアルでありそうですな。その末に新大久保で立ちんぼしてたりもするのでしょうね。

で、小日向ゆかの地に落ちていく芝居がなかなか秀逸でしたね。女の子の場合、こういうのは、メイクを落としていくと、どんどん貧相になるから、結構面白かったし、そこに合わせてお芝居はなかなかでした。

とにかくも、志田の勝ち誇った姿はここまでなのかな。ここから、自主して捕ま流の？復讐を終えることが自分に対してのミッションであったわけで、ここからどんな刃が飛んでくるかは、ある意味面白いですな。

まあ、復讐しても敵を生かしておいては、まあ、とんでもないものが飛んできそうですよね。