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「JKと六法全書」幸澤沙良、ただ者ではない雰囲気を初回から見せて、面白くなりそうな予感

女子高生が弁護士という設定から、少年ドラマシリーズみたいなやつかと思ったが、もう一つ本格的司法ドラマの手前みたいなテイストの話。とはいえ、闇サイトで、女子高生が「痴漢してください」というのに、痴漢たちが集まってくる話は面白かった。痴漢たちを利用して、冤罪で別の人を嵌めるみたいなことは、結構やられているような気もする。

そんなドラマ本筋よりも、このドラマの見どころは、主演の幸澤沙良であろう。TBSのオーディション番組『TBSスター育成プロジェクト 私が女優になる日』のseason2でグランプリを取ったという履歴の持ち主。この番組のseason1のグランプリが飯沼愛だというから、これで彼女が前に出れば大きなチャンス番組となるのだろう。二人とも田辺エージェンシーの所属ということは、いわゆる事務所の仕掛けた番組ということ?

で、飯沼はご存知の通りに「VIVANT」や「マイセカンドアオハル」で目立ってはいるものの、連ドラ主役はやっていない。それを抜いての連ドラ主役を勝ち取ったということはそれなりの期待があるのだろうと思ったら、なかなかの存在感である。

あと、不思議なのは、この人、TBSのオーディション番組で女優デビューしてるのに、テレ朝のドラマにばかり起用されている。事務所の戦略なのでしょうが、すごい気になるが、まあ、女優として前に出るならそんなことは関係ないか。

で、私は彼女を初見なのだが(「シッコウ!!」に出ていたようだから、みているとは思うが)。まだ、地味目な19歳ではあるが、そこが庶民にもウケそうな美少女というところ。で、雰囲気は女優さんとしてこれからかなりメタモルフォーゼしそうには感じる。そして、なかなかアグレッシブな演技ができ、的確にセリフが喋れるので、このドラマで一気に注目され、ゴールデンのドラマに主演するのも時間の問題というところにも見える。結構、この初回をみてハート掴まれました。

ドラマは東北の田舎の牛の裁判から。設定がよくわからないが、ここで幸澤がそれなりに弁護士として意見を述べることができると見せてから、舞台を東京に移すのは、それなりに初動としては楽しい感じであった。

そして、東京で痴漢と間違えた大東駿介が上司になる弁護士だったという導入もよし、黒木瞳が幸澤の祖母であり、事務所の社長というのも、華やかな感じでよしというところ。

で、初回の痴漢に間違われた役が藤森慎吾。まあ、痴漢役が似合ってる役者を使って、それをひっくり返してあげる鮮やかさを際立たせるというところでしょうか。そんなところもドラマ的には分かりやすさが際立つ。

そして、闇サイトを見つけ、そこから痴漢たちを集めて証人にするという、まあとても女子高生だけではできない展開に持っていく。そういう点で大東の存在は大きいし、彼と幸澤のコンビがなかなかしっくりいっているのも良い。

結果的には、女子高生が女子高生の敵を懲らしめるという話で分かりやすかったし、そういう役を幸澤が見事に演じきってるということ。そして、法廷に立つ幸澤が勢いがあるのと、その怒る感じに色気も感じさせるのは、彼女が女優としてかなりの資質を持っていることがわかる。

ラスト、教室で隣に座る日向亘が、「法律研究会」を作って、幸澤を誘うという展開は、このドラマが学園ものとしての要素も広げていくということなのだろう。その辺りも含め、3回目くらいまでで、どのくらい面白くできるかというところでしょうか。

とにかくも、予想以上に興味深いドラマでありました。

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