「合理的にあり得ない ～探偵・上水流涼子の解明〜」天海祐希＆松下洸平でどんなマリアージュが楽しめるか？

キムタクのSMドラマの後は、お口直しで天海祐希というところか。原作は柚月裕子の小説。この主人公のキャラが天海祐希にはなかなかあっている感じである。そしてバディの松下洸平との相性もなかなか良さそうだ。松下はどんな女優が相手役としてきても無難に良い感じでコンビになれるのが良いところなのかもしれない。彼がピンで主役となるとなかなか役を選びそうな感じはするが、女優さんたちを際立たせる役ならほぼ上手くこなしそうだ。

主人公は傷害事件を起こして資格がなくなった元弁護士。その彼女が探偵事務所を開き、さまざまな事件を解決していく話。そして、バディである松下は頭脳明晰、ネットや他の知識を駆使して天海を助ける役。この二人のコンビネーションが面白ければ、このドラマそこそこ楽しめそうである。前の時間にやってるドラマが、主人公がいけすかないのに対して、こちらは世の中のいけすかない野郎たちを退治するドラマのようなので、ちょうど良い！月曜日に見るならこちらの方がいいと思う。しかし、天海祐希のドラマはエネルギッシュなのが良いですよね。

今回の依頼は、不動産ブローカーに騙されて2000万円と自分の工場を奪い取られ、夫を自殺に追い込まれた妻が、その2000万円を戻して欲しいというもの。まずは、そのブローカーである高嶋政伸に直接交渉というか、彼の秘書との浮気現場を写真に撮って金を引き出そうとするも、上手くいかず標的を彼の妻である戸田奈緒に変える。

ピンサロを改造したヨガスクールに彼女を誘き寄せ、そして、宗教まがいに、皿を売ったり壺を売ったりして、2000万円を高嶋の預金口座から引き落とさせる。まあ、これは妻も納得して天海に協力したというオチだったわけで、あまり捻りはなかった。でも、ヨガスクールの天海の演技は面白かったですけどね・・・。

そして、そんなことが高嶋にばれ、高嶋は松下を誘拐、臓器売買を匂わす発言まで出てくる。つまり、全くのクソ野郎だったということだ。やはり、事件の犯人はこういうクソ野郎に限るわけですよね。そして、高嶋も昨今はこういうクソ野郎を演じる機会も多く、もう「ホテル」で見せたような役はなかなか回ってこないのでしょうなね・・。

結果的に高嶋にGPSを仕掛けたことで彼を捕まえられることになるのだが、この辺りは今時のドラマで、少し安直すぎる気はした。でも、最後に爽快感はあるからいいのだろう。そして、仕事をちゃんとやって、クライアントに2000万円返した結果、自分たちが赤字というのは、昔からよくある探偵事務所ものではあるが、まあ、そんな紋切型であるゆえに楽しめるだろうと思わせた初回だった。

そして、次は彼女と過去の因縁がある、仲村トオルからの依頼。ここから本番というところですかね・・。