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「マウンテンドクター(第9話)」判断がまずいと責められる時ってあるよね。そこから這い上がってこそ希望が見える

先週に続いて、主役の杉野遥亮が大森南朋に怒られるというか、周囲に「何やってんだ」と言われてしまう回。山では何が起こるかわからないのは確かだが、だからこそ、判断力が大切だという話。山では、一瞬の判断で人の命が奪われるという中で、自分勝手な行動をするなという意見ではあるが、私が見る限り、杉野は自分の思う最善な行動をとっている。だが、それにより、他の患者の救助が遅れたりするような流れは時間軸が事故を起こさせるようなもので仕方がないのではないとは思う。

前回は、自分が担当の場を外れて他の患者を治療に向かったことで、子供を危機的な状況にしてしまったのだが、あれだって、誰も蜂が出てくるなどと思っていなかったからだ。判断を間違えたわけではない。あそこで杉野が動かなかったら、若者は助からなかっただろう。

今回も、兄の友人の男が道に迷い、それを救助隊に任せずに自分も助けに行って一緒に救助されるという流れ。そして、自分の判断で場をかえてテントで一晩過ごしたために、救助ヘリを出すことになり、それで他の患者のところに行くのが遅れるという結果になる。しかし、こういう山中というのは、突然に携帯電波が届かなくなったりするのだろうか?携帯が繋がっていればそれほど問題にはならなかった気がするし、低体温症の患者を思い、場をかえたのは間違っていないと思うのだが、そういう時にどういう判断が正解だったのかを大森は説明していない。

そして、前回から、MMTは山の便利屋ではないという言葉が出てくるが、これは違うと思う。そして、それは最近の分業制に慣れてしまった社会人のいうことである。その場でなにができるのか?できることは多いほうがいいし、自分の得意な分野以外のことを知ることで、自分の仕事もできるようになるし、そういうことを知っているからこそ、判断力が養われるのだ。そういう前提のもとで、大森は指導すべきだと私は思う。

どんな職業でも、ここにあるような杉野みたいな状況に置かれることはよくあると思う。それは、こういう上司の思いやりのなさというか、経験をもとに指導してくれないことが問題なことがほとんどだと思う。私は思う。MMTみたいな組織だからこそ、「山の便利屋」になるべきだと。

あと、パラレルに描かれる岡崎紗絵の母が、岡崎を内科医にしようとする話。これも、なんか古臭い事業継承問題であり、今、描くと、この母親が糞ババアにしか見えないのですよね。糞ババアには適切なキャストですけどね。そして、内科医だとしても、こんなババアの町医者に診てもらおうとは思いませんよね。

そう、このドラマ、大人たちというか、今まで多くの経験をしてきた人がちゃんと描かれていないのが問題なのですよ。院長の檀れいももう一つ歯切れが悪いしね。まあ、今の若者の労働環境はこんなものだろうとは思いますが、それでは、日本がどうなるか心配になるだけです。

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