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「ブラック・ウィドウ」マーベル作品が帰ってきてハリウッドの勢いを感じられる至福

一昨日、メジャーリーグのオールスターは大谷翔平の二刀流で盛り上がっていたが、それよりも、印象的だったのはスタジアム満杯のお客さんがマスクもせずにコロナなどないかのように楽しむ姿だった。決してアメリカも感染がおさまっているわけではないが、一回、自由の舵をかえると、もうあとは自己責任社会なのだろう。ワクチン効果はそれなりにあると言うこともあろうが、もはやアメリカは普通の社会に戻りつつあるのがわかる。こう言う割り切りはさすがというか、なんというか?これを見る限り、映画館も結構盛り上がってるのだろうと言うのが理解できたりもする。

と言うことで、「コングVSゴジラ」に続き、「ブラック・ウィドウ」がやっと公開。徐々にハリウッドの大作が公開され始めた。これは映画界にとってとても良いことだし、アニメに占拠されていたIMAXの画面も、その効果が最大限に使える作品が掛けられることになり喜んでるようにも思えた。

と言うことで「ブラック・ウィドウ」をIMAXでみて来ました。内容は、アベンジャーズ「ブラック・ウィドウ」の知られざる過去を描いた映画ということです。まあ、マーベル映画にそんな小難しいこと考えても仕方ないので、ただただ、アクションを楽しんできたという感じであります。

ということで、冒頭の彼女の小さい頃の話で、オハイオからキューバに逃れる話の部分が一番退屈ということでしょうな。(それでも、スリリングにできてるよね)でも、このシーンがこの映画にとっては大事なところで、擬似家族がのちにまた揃うみたいな、どっちかというと日本人が考えそうな話だったりする。先週から始まったTBSのドラマで擬似家族を扱っているが、あれがアベンジャーズなんだねと、納得してしまったりしたわけだ。

とにかく、タイトルが出て、それから20年後の世界が描かれるわけだが、ここからは、もう最後までほぼずーっとアクションの繰り返し、気持ち良い。爆破シーン、バトルシーン、破壊シーン、空中飛翔シーン、もうここまで見せてくれればお腹いっぱいの映画になっているわけで、良いのではないでしょうか?鋭い眼をした女性が争うシーンはとにかく、観客をマゾヒスッティックに導いていく感じ。昨今は昔のような冷戦の話は映画になりにくいが、ここにあるのは、現在の冷戦状態。マーベルのパラレルワールドの中に送り込まれ、どっぷりその中で心を揺さぶられる感じが良いのだ。そして、決してその昔の勧善懲悪でもないわけで、あくまでも「生きる」映画なのだろう。

そう、現実の世界も他人を引きずり回して捨てるような話が多くなっている。「オリンピック」だってそれと似たようなもので、全てが大きな洗脳計画である。ウィルスが蔓延する原因にも、そんな悪巧みがあるのではないか?と思う人も多いだろう。我々にアベンジャーズが訴えてくる高揚はそんなやるせなさがあってのことだ。

2時間超の時間を異次元に連れて行き、心を高揚させるマーベル映画自体が洗脳映像であることも認識しながら、久々にノンストップなエンタメを楽しめたということが至福であった。


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