「SUPER RICH(第3話）」0からのスタート。面白くなってきた！

前の２話は、この会社が飛ぶ鳥を落とす勢いのベンチャーからの失速落下までを描いていたわけで、ここからがスタートという感じで再スタートの仕掛けを行っていくところ。それもあるのだろうが、ドラマの勢いが変わってきた。ここからが本番というところなのだろう。

話も再建の仕掛けから始まって、そこに現れるファンドの思惑とも絡まり、会社の生き残りの日々が始まるといった感じ。そして、ラストは、０になったんだから、面白いものしか作らないという宣言。なかなか今、このドラマを見て意気投合という人も多いのではないか？私も同じだからだ。このパンデミックで本当に日常が奪われて、０に戻った人も多いはず。だが、人って、だからと言って意に反するものに縋って生きることを選ばないのが面倒くさいのだ。そういう意味では、私はこれから本当に面白い令和の時代がやってくると思っている一人であったりします。そして、このドラマは今から起こることの予測とも思えたりする。そういう意味で楽しく見られそうだ。

そんなことより、まず、娘の漫画を出版してくれれば、5000万出すというファンドの話。しかし、この娘ジャイ子のパロディなのか知らないが、もう少しキャラ作って欲しいなと思った。まあ、こんな失敬な話を最後まで伸ばすのは、金がないからだが、金がないということはそういう話であり、これを受けたら、さらに金がなくなっていくという話なのですよね。そう、直感でどうでもいいと思った話は早く断るべきだ。

そして、描けなくなった漫画家、松田美由紀の登場。まあ、子供たちも大きくなって、余裕の演技というところ。最近はお姉様主演の「マー姉ちゃん」放送中ですが、彼女はその妹であり、還暦になったばかり。歳を聞くと若いし、存在感ありますね。古田新太と元夫婦というのは面白い設定。そして、その回想で若い姿演じてるんですが、まだまだいける感じです。

そんな松田や江口と見事に芝居をやりきっている赤楚衛二がやはりこのドラマで一番面白いキャラですね。彼がどうこの会社の再生に寄与して、どれだけのし上がれるかというのも見もの。そして、江口を愛してるという話もどう展開するやら。江口、赤楚、町田の三角関係を考えたところで、脚本家は色々考えるのでしょうね。ここも楽しみです。

とにかくも、まだ金の算段も、新企画の決定もできていない中、戸次が逮捕されるという情報も入り、なかなか賑やかな展開。でも、江口のりこの一つ一つのセリフと演技がドラマを動かしているのは事実であり、これからまだまだ面白くなりそうな予感はある。