「消せない「私」~復讐の連鎖~(第11話)」最後の復讐、そして親の因果的な・・。
高校時代にレイプされそれをネットにばら撒かれたという事件。その加害者の3人がみんないなくなったところで、復讐は終わりかと思ったら、彼女の家を燃やした犯人は、彼らとは関係ない YouTuberの柄本時生だという事がほぼわかり、最後の復讐に向かおうとする志田彩良。
これ、高校時代の3人への復讐心とはかなり違う気がする。だから、いい加減よしておけばと言いたくなるし、ドラマとしても、蛇足的なものを感じますよね。でも、昨今は、こういうビデオ配信行為を恨みとして持つ大人が確実に出てきてるのでしょうな。そう考えると怖い時代だし、その恨みを込めての配信みたいなものも結構ありそうですよね。
で、その柄本時生だが、こういうYouTuber役をよくやらされるのだが、とても汚い雰囲気である意味不快な感じがする。お兄さんが平安の若君で、なかなか色っぽい役をやってる時に、彼には、そういう役柄が回ってきませんよね。顔つきは似てるのだが、ちょっと、時生君は痩せこけてる感じがあるのと、わざと貧乏くさい感じの演技をしてるのでしょうかね?イマイチ、見ていてそれも飽きてきたので、方向転換して行ったほうがいい気はするのですが・・。
そんな、汚い柄本の家に忍び込む志田だが、そこまでして何か証拠を見つけようとするのは、もうちょっとお腹いっぱいのところで別腹というわけでもないよね。本郷奏多も、彼に対峙するわけだが、もう一つ、彼がちっちゃいコソ泥的存在で面白みを感じないというのが私の本音。
そういう意味では、最後は、この男をコテンパンにいじめて殺めても問題ないのだが、それが最終回というのもちょっと面白みに欠けますよね。というか、もし、そういう流れがあったとしたら、志田の姿を思いっきり美しく、妖しさいっぱいにエロく描いて欲しかったりする。そう、ここまで復讐をすることで美しく自分を保っていたようなものが、最高に輝くようになることを私は希望したいわけですよ。
そんな堕天使のような姿になった志田が、本郷と裸で抱くような姿を描いてエンディングになれば、それはそれで、なんかいいものを見た的な空気感は出ると思うのですけどね。
でも、結果的には、志田が自分がしていることの意味をわからなくなって、自ら命を落としてしまいそうな感じはしますよね。そして、全てが虚しさの中で朽ちていくという感じ。何が言いたいかと言えば、柄本時生はこのドラマのラスボス感が全くないのですよね。それなら、赤い鬼のようになった吉本実優と志田の最終決戦みたいな方が見たかった気もするのですよね・・。