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「ムチャブリ!わたしが社長になるなんて」話に目新しさはないが、キャストがどれだけ化学反応を起こすかか?

最近、日テレの水曜10時は「ハコズメ」「恋です!」と、オリジナルではないが、なかなか良い素材を良いドラマに仕上げている。そんな中で、今回はオリジナル脚本で主演高畑充希。脚本の渡邉真子は連ドラ全体を任されるのは初めてのよう。そう言う意味では、意欲的な作品になる可能性はある。

こういう、あまり経験のない人が社長になるという話は、今までも結構造られてきた気はする。だが、現代の一気にのしあがったようなIT企業みたいなところなら、これはおとぎ話でもなく、結構、的をついているのかもしれないと、初回を見て思った。ドラマ的には、それほど今風ではなかったけれどもね…。

まあ、そんな高尚なことを考えず、キャスティングで見せていくドラマのようだ。高畑に関しては、こういう忙しい役はお手のものだろうし、そこに最後には心を入れていくような芝居がまあ上手いので心配ない感じ。そして、上司の松田翔太は、雰囲気だけで上司を演じている。彼女を認めたくない志尊淳が、いつもになく渋い感じなのが新しく見えてくるが、彼がこのドラマの締めの部分を背をっているのか?そして、部下に荒川良々、山田真歩、忍成修吾と、かなりいじりがいのあるメンバー。初回はあまり活躍されていませんでしたが、山田真歩に期待。そして、高畑の友人役に夏帆というのはかなり贅沢なキャスティングである。脚本としても、これは動かしがいがある。

初回は、自分の企画が通って社長にされるも、それは昔の企画書を片手間に直しただけのものだったため、突然のことに慌てふためく高畑。そして、もはやレストランを買い取り、なんとかしろと振られる。そのレストランのシェフ神保悟志は、頭が硬く、社長の言うことを聞いてくれる状況じゃないが、彼に高畑が殴られてしまうことで状況が変わる。高畑が徹夜でシェフの新メニュー作りを手伝って道が開かれるというよくある話。

そう、初回を見る限りは、よくある話であり、メニューがどう変わったのかは視聴者によくわからない。この辺りは、脚本の練りが足りない。レストランを主の舞台にするなら、その辺りは大切なことだ。

とはいえ、高畑充希の芝居で見せてしまうのだが、あまり展開が見えてこないのが難。多分、毎回松田翔太がムチャブリをして、そこに高畑が振り回されながらも強く賢くなっていくということなのだろうと思う。そこに、先に書いたキャストをどう上手く使うかでドラマは濃厚になる気はする。

ただ、初回を見る限りはもう一つテンションが足りない感じである。まあ、次回、3回目がドラマを見続ける鍵でしょうね。


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