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「リバーサルオーケストラ(第7話)」陰鬱な過去を吹き飛ばした後に降りかかる嵐

今までは、結構、メジャーコードな空気のドラマだったが、今回は団員と門脇麦が揉めるなど、かなりのマイナーコードの空気の話。ちょうど、ドラマ全体としては起承転結の転の部分にあたり、最後に門脇が正式団員になったということもあり、ここで、一つの区切り。そして、オケ存続のために最後の底力みたいなものを見せる前触れということなのだろう。そして、定期公演を満員にしろという指令が飛んでくる。ハードルは常に高くなる感じが面白くはある。

しかし、今日も岡部たかし、テレビのスタジオでは、長澤まさみを鼓舞したような感じで格好良かったが、そのあとですぐにドンヨリな風貌。こういう表情の転換は上手い人ですね。そして、どんな表情もチャーミングなのがたまらない。

そんな端役はともかく、今日は、門脇麦の本格的な復活までの話。そして、まずは過去のオケ現場からの失踪で迷惑をかけた、加藤雅也とその息子の永山絢斗との会食から。加藤は、穏やかなもてなしだったが、永山はかなり攻撃的。これは、再会時のハグの雰囲気とはかなり違う。ある意味、まだ彼女が逃げたことを許していないといいうことが、はっきりする。

この、コンサートの現場から逃げ出したという話ですが、小説「遠雷と蜜蜂」に似てますよね。多分、ヒントにはしているのではないでしょうか?あの小説でも復帰のコンクール会場に幼馴染がいる。まあ、楽器はバイオリンではなく、ピアノですが・・。ふと、思い出しました。

そんな永山の挑発に心中穏やかではない門脇だが、家には両親も来ていて、もちろんオケの仲間の結束した応援もできている、あとは自分の心を決めるだけ。応援のビデオを見せられた後で、門脇が、車の中で岡部たかしが言った「僕はあのオケが大好きなんです」と言ったところを思い出すのも良かったですね。しかし、岡部さん、今年この後、まだまだ出演増えていきそうですね。

そして、テレビでの永山が演奏してほしいという無茶振りに、なんとか答える門脇。その演奏を聴いて、大きく拍手する永山の心は「おかえり」と本当に言えたということなのでしょう。ある意味、その後の二人の歩きながらのお話はなくてもいいくらいでした。

今週は、最初に、利重剛と奥貫薫の両親を出したとことが、脚本的にはナイスジョブ。彼らの作る、餃子やミートボールが美味しそうで、なかなか力がもらえる感じ。門脇へのエネルギーの伝搬が感じられるところだった。

で、坂東龍汰の存在を両親に知らせておく必要もあったのかな?まあ、この終盤に来て、全く恋物語にはなっていないですけどね。門脇を巡る、坂東、田中圭、永山絢斗、皆彼女に気はありそうであるが・・・。

そんな、楽しみもありですが、やはり、オーケストラが今回の苦難をどう乗り越え、最後のオーケストラ対決に挑むか?というところですね。そして、気になってきたんですが、新しいホールはどこでロケするのでしょうか?埼玉にそんなカッケー、ホールはないと思うのですが・・・?


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