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「マルス〜ゼロの革命〜(第7話)」ある意味、セキュリティシステムをうまく使ったものが支配者だということか?

まずは高校という、かなり狭い空間でウィルスが撒かれ、そして、スマホがみなフリーズするという現象、かなり無理筋には感じるのだが、どうだろう。確かに決められた範囲内に決められた広告を流せることはインターネットではあるが、こういうスマホ自体が使えなくなるというのは、ソフト会社の問題というか、携帯そのものも問題になりうるから、まずあり得ないだろう。

その前に江口洋介が考えるSNSをマイナンバーカードにするようなことを民間にやらせるわけもなく、だから、ここでは国が口出ししてきて、それもうまく使おうとする江口なわけである。そんな江口に一泡吹かせようとする道枝駿佑たちの目論見はわかるが、所詮、彼らは高校生だ。そんな彼らがセキュリティーを突破してプログラムの中身を、見ようとすること自体は、それほど架空の話でもないだろうが、そのシーンを見てしまうと、こんなガキどもにはめられるような大人のいる社会なのか?と嗤ってしまえるところが辛い感じはする。

江口洋介はかなり自信家で国をひっくり返そうとしているわけだが、行動を見る限りもう一つと言える。大体ブレーンに配信やらせて世の中動かそうというのが、ありなのかどうか?

一方、その彼の上にいるとも言える原田美枝子は道枝に接触され彼女自身は道枝と組むこともやぶさかではないよう。でもさ、日本の中枢を動かすような人物たちが高校生と戦ってる感じがいただけないですよね。

そして、その高校生たちが「友情」みたいなフラグでくっつきあってるのも、何かしっくりこないし、そこはあまり現代的ではないのではないか?まあ、そういう事象やドラマが少ない中でわざとそういうフラグを立てて結束させているのだとは思うが、見ている方としては何かしっくりこない。これ、今の若者が見てどう思うかは知りたいところ。

ということで、大人と子供の噛ませ合いのゲームなわけですが、クライマックスに陥るにしても、日本が彼らによってどんな国に変わるのか?というところが見えないのがもどかしいですよね。多分、こんな感じではその「革命」とやらは未遂に終わりそうな気がするのだがね・・。

そして、江口の向こうに重鎮みたいな、年寄りの権力者がいないことも絵空事に感じる。21世紀はそういう紋切型の闇の世界などないと言われればそうなのかもしれないが、ドラマ的にはそういうのがいた方が良い。

マルスが結束し、新しい何かをやるでもなく、結局は配信で世の中を騒がせてるだけなのですよね。そこのテイストが変わらないと、このドラマなかなか成功作にはなり得ないですよね。

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