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「SUPER RICH(第10話)」間延びの脚本で、裏切りとか描いても、シャープじゃないよね

グダグダな回が続いて、赤楚が両親のせいで迷惑をかけたという構図の後、その精算的な回だったようだ。だが、これ必要か?と思ったりする。今期のドラマ、多くは10回で終わり、11回まで続けるのはこのドラマくらいのようだ。最近は、ワンクール13回など、作る気もない。この風習もそろそろなんとかしてほしい。まあ、年末年始の金かけた番組も昔みたいに作る気ないのだろうから。逆に考えれば、この時期に一気再放送を行うには10時間くらいが適当みたいな考え方ではないよね?そのくらい、各社ともなんか中途半端なドラマ作りになっている気がする。

今回は、問題が起きて、江口のりこの休みと復帰までの間を描いて、最後は、松嶋菜々子が、江口の会社を敵対的買収すると宣言。そこに靡いていたのが町田啓太で、その町田は、一人ですこぶる仕事に頑張っていたという構図。わかりやすいが、ここまでで一回分使うのは勿体無いような、なんか間伸びした脚本。なんで?と思ってしまった。

そんな中で、志田未来が赤楚を好きだったことや、古田新太のフリーランス宣言など、この辺りは最終回に効いてくるのかね。とにかく、伏線の引き方が下手くそな脚本だから、ただ、時間をつなぐためにこういう話を差し込んでいるようにしか見えない。

そして、メインの二人、江口と赤楚の夫婦生活みたいなものも、なんかしっくり見えてこないし、この二人を夫婦にした意味があったのかとさえ思えてくる。まあ、この二人の仲があって、町田が裏切ったという構図なのだろうが、その辺りの描き方が下手すぎる気がする。

そして、松嶋菜々子の強引な裏のやり方みたいなものをもっと描くべきだろう。そうしないと、次週の対決があまり面白くない。演出的には、松島の後ろからの逆光が、とても大きな敵みたいなものを醸し出しているが、結局、脚本がいまいち空っぽなので、こういうのが生きてこないのですよね。

多分だが、赤楚がデイトレイダーを習い始めたところあたりが、最後の逆転の決め手にはなってくるような気はするが、その通りだったら、伏線見え見えで、やはり下手。前にも書いたが、しっかりしたビジネスドラマの体を成していないのだよね。かといって、やっぱり恋愛ドラマでもないようだし。まあ、せっかく江口のりこ主演というワイルドなことをやったドラマなのだから、最終回くらいは「なんじゃコラ!」みたいなものを見せていただきたいですよね。

最初の方は大事だと思えていた、食事シーンも、ドラマにあまり関係ないようで、たこ焼きとか、手巻き寿司みたいなものいらないから!本当に、シーンシーンにもう少し、いろんな意味をしっかり持たせて欲しいのですよね。最終回も期待はできないが、まあ、見ますよ…。


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