「それってパクリじゃないですか?」知的財産を守る話。なかなか面白そうではある!
日テレ水曜日10時のドラマ枠は、このところ「ファーストペンギン」「リバーサルオーケストラ」と、私が面白いと言える作品が続いている。それで、このドラマである。続いて、なかなか面白そうな題材。私も技術者だったから「知的財産権」というものに関わっていたこともあるが、なかなか面倒くさい話で、私自身の興味を湧き立たせるものではなかった。誰が考えたのか?というのが大事な世界なのだが、それを書面にまとめる作業は本当に面倒くさく、これ、もう少しどうにかならないのかとずーっと思っていたし、今も弁理士さんという人に対しては異質なものを感じたりする。
そういう意味では、知的財産権を守るためにやってきた、鉄仮面のような心の男、重岡大毅はなかなかいい感じである。そう、こういう融通が効かないような性格でないと、弁理士は務まらない気はするのである。
主人公は、芳根京子。この人、今まだ26歳。可愛いままの雰囲気で女優さんとして育ってますよね。そういう意味では、あまり役の幅が広がっていない気はするが、演技に対しては何か頑固そうで私は好きです。重岡との相性はいい感じに見えますが、このマリアージュも楽しみです。
そして第一回目のお話は、芳根がアイデアを出したボトルデザインが、ライバル会社にパクられて、特許までも先に出されてしまったという話。そのライバル会社の担当者と芳根が同窓会であっていたため、情報漏洩は芳根だと言われ戸惑う彼女。昔から、もう一つ自分の立場をうまく自分で作れないようなタイプの彼女のアイデアが採用されたのに、それが・・という話。そして、彼女が高校の時ソフトボール部で補欠だったという情報もこの役にはうまく行かされている感じが良い。しかし、ソフトボール部の監督、中畑清。最近は解説の仕事もないからいいのか?まあ、結構存在感はありますよね。友人の福地桃子も良い配役だと感じました。
そして、紆余曲折あって、重岡が調べ上げた結果、情報を漏らした根源は社長の赤井英和だったというオチ。その漏らした現場をビデオで撮られていたというのは、出来過ぎではありますよね。昨今は、核心をつくところでビデオを使うのは簡単ではありますが、面白みはないですな。そんな事件の後で、この会社にも知財部ができることになり、野間口徹、芳根京子、重岡大毅という三人が動き出すという展開。まあ、初回の挨拶がわりはよくできていました。
しかし、この芳根が働く「月夜野ドリンク」という会社、その佇まいがなかなかすごいですな。どこで、こんな場所を見つけてきたのか?ある意味、こんな感じの古い特許事務所みたいのはいまだにある気はしますが、結構、この雰囲気で、このドラマを見たい気になりますものね・・。
そして、久々に需要な役での常盤貴子。最近は疲れたお母さんみたいな役もやっていましたが、やはりこういう格好いい役が似合う女優さんです。そして、いまだにお綺麗で!彼女を見るのも楽しみなところ。あと、同僚に朝倉あきがいたり、特許事務所のともさかりえなど、なかなかキャストは魅力的。飲料会社ということで、出てくる知財案件は限られるという気もしますが、面白いドラマになりそうな気はします!