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「うちの弁護士は手がかかる(第4話)」「強盗致死」と「傷害致死」と名前が覚えられない平手。

まずは、今回は平手友梨奈が、事務所の同僚の名前を全然覚えていないという話から始まる。これ、少し無理がある感じはする。平手は10代で司法試験に受かってるということは、いろんな記憶力には長けていると考えるのが普通。だから、覚えようと思えば、ムロツヨシが与えたメモ帳を使わなくても覚えられるはず。そして、メモ帳に人の特徴として悪口に感じる事項を書き出せるということはその人に興味がないわけではない。考えるに、ただ面倒臭いし、名前を覚えるという行為を小さい頃からしてこなかったから必要に感じないということでしょうね。まあ、変な人である。オレンジグミ脳?

そんな人が、他人の弁護ができるのか?というのがこのドラマの大きなテーマであり、彼女の心の変容を描いていくのが重要なのだろうから、こういう意味不明の名前覚えられないフラグが出てくるわけですよね。

それはともかく、今回の事件は、少年院上がりでもある戸塚純貴が、深夜行きすがりの男と口論になり、彼を階段から突き落とし、財布とスマホを盗んだという事件。この事象が本当なら、検察側が言うように「強盗致死罪」だが、この刑事裁判を担当する松尾諭は、「傷害致死罪」にしたいという。この、「強盗」と「傷害」の差が罪の重さとして雲泥の差があると言うことを私は初めて知った。人を傷つけるだけならまだしも、物を取るとは何事だ!と言うことなのだろうが、まあ、ここで論ぜられるのは、何のために犯罪に至ったかと言うことだろう。この法律話わからないでもないが、今ひとつモヤモヤを感じた。

それはともかく、この裁判は裁判員裁判であり、弁護士は見栄えが大事だと、松尾に平手をつけるということになる。平手は、強盗致死で罪を軽くしていった方がいいというスタンス。まあ、このスタンスの違いで同じ弁護をするのは大変そう。それより何より、裁判員制度で裁判員は弁護士の見てくれで判決を決めてるって何よ?ありそうな話だが、ドラマでこう語られるとこれも色々考えてしまう。そういえば、この制度できてから結構経つけど、私のところに裁判員やってくれ通知はきませんね。裁判員自体も見てくれで選んでるw

で、最初は被害者の評判が悪く、被害者から手を出したのでは?と言う仮説で押し切ろうとする松尾だったが、検察側は戸塚が犯行後にATMに現金を振り込んでいたことから、それが盗んだものだと言ってくる。とにかくも、盗まれた財布とスマホを見つけなければと、ムロも一緒になって聞き込み。そして、財布はホームレスが拾ったことがわかり、最後はスマホ。その行方は戸塚のアパートに住んでいた路上ライブをしてる女性の元にあった。そのスマホには彼女の見せられない写真が入っていたと言うもの。それを守っていた戸塚というオチ。

最後にセクハラまがいの脅迫事件が入り込むのは個人的にはあまりすきではなかったが、強盗致死と傷害致死の差の話がわかったのはためになった。不意に人を傷つけても、間違っても泥棒はしてはダメですよ!という話。

そして、最後は平手が今まで飲めなかったコーヒーを飲もうとし、皆の名前も覚え出したみたいなところで、無くなったメモ帳が見つかり、皆に書かれた悪口を見られ信頼関係はあまり強くはならなかったオチ。主題歌がローリングストーンズであることもあるが、なかなかロックな雰囲気の司法ドラマ嫌いではない。そして、そのロック感をムロツヨシがうまく柔らかくしてる感じも良い。

さあ、最後はまた江口のりこが平手に刺激を与えにきたが、このハードルを平手がどう超えていくか、面白くなってきた感じはします!

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