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「パティスリーMON(第8話)」自分の気持ちを素直に整理できる畑芽育は大人である

畑芽育という女優さんは、ネットを見ると一歳から芸能活動をやっているというが、確かに女優さんの佇まいがしっかりできている。まだ、21歳ということを考えれば、まだまだ演技の伸び代もあるだろうし。何よりも外国の血も入った美形なわけで、後10年したら結構な前の位置の女優さんになっている感じがする。すごく楽しみである。

前回は中川大輔から、不意の告白があり、嬉しくはあるが、少し戸惑い気味だった畑。そして、今回は朝、店に行く前に濵田崇裕に出くわす。こういう事象はドラマでよく描かれるが、実際、好きな人は好きな気持ちが強くなればちゃんとその人の前に現れるものだと思う。だから、こういうドラマのシーンは方法論ではなく、かなり真実味が強いのだ。歳をとっていくとそういう感覚がよくわかってくる。そう、若者たちよ、恋しい人のことを強く思え!

とは言え、母親の病気で故郷に帰った濵田が帰ってきて畑に会えなかったという事象も描かれている。ただ、ここで表現されているのは、二人の思いがだんだん近づいているということである。

そして、次の日には、濵田が中川を叱ってるわけだが、それで気持ちが中川に流れる畑ではなかった。濵田の言っていることは正しいのだから・・。そして、畑はその日の夜に本田仁美に電話をして「濵田のことが好きだ」と告白する。これ、本人に言うのではないのが良いのですよね。ドラマがそっちの方向にどのように流れていくかが視聴者の楽しみになるわけだしね。

しかし、その後に振られてしまう感じの中川はなかなか辛いね。どう考えても面構えでは中川の方がいい男だったりするわけだが、仕事に対して濵田に敵わないと思っている中川の心根は、表情に出てしまうわけで・・。そう、中川大輔、ここではいい演技してるのよ。

でも、それをうまく回してるのは、畑の揺れる女心の具現化なのだと思う。流石にベテランであり、表情の出し方がきめ細かく、濵田に恋に堕ちていく感じがすごくうまく作れているのだ。

と言うことで、中川はホテルのパテシエに戻るのだろうが、そこで店に不協和音が広がる感じに予告にはある。そう言う意味では、すんなりと恋物語が完結するわけではないと思う。そして、中川が店に戻ってくる展開も考えられるだろう。そんな複雑ではない恋物語だが、主役の演技でうまく締まった感じに仕上がってると思う。

あと、ロールケーキはどんなものができて、どんな役割をするのかは楽しみですな。

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