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「100万回 言えばよかった(第9話)」事件は解決し、霊は消えて、また帰還する?

佐藤健が一回松山ケンイチに憑依してから消えるという感じは思った通りだったが、大して感動的な二人の会話もないままに佐藤は一旦この世から消える。そして、女の子を売り買いしていた事件は、荒川良々が捕まることで芋づる的に解決。この内容については、今までも書いてきたように後味が悪すぎて気持ち悪いだけ。ただでさえ、セクハラがうるさい時代に売春の話をされてもピンとこない。もう少し、マシな事件は作れなかったのだろうか?

事件当日の再現シーンが流れたが、まあ、佐藤が荒川についていくのはわかるが、なぜに殺されなければいけなかったのか、いまいち見ていてすっきりしない。ここのシークエンスをもっと面白くしないとダメだったのでしょうな。そう、やっぱり、幽霊と恋愛状態にあるという以外の部分はやっつけ感が強いのだ。最後に、荒川に殺されそうになった井上を守ったのは、佐藤が出した静電気だったというのは愛のなす力には見えたが・・。

そして、井上と松山がくっつくような話も無しで、井上はただただ虚無感の中に生きるしかないという流れ。ということで、今回が最終回ではないわけだ。最近、こういうのが多い。つまり終わったはずなのに、プラス一回あるみたいな・・・。こういうのを見ると、最初からこういう構成で作ろうとしたのか、いまいち怪しく感じるのは私だけではないだろう。

そして、最終回でもないのに、シム・ウンギョンに、「幽霊はいるかもしれない」などというセリフを吐かせたりする。幽霊に関しては、また一人ぼっちになってしまった板倉が可哀想ではあるが、彼の存在の意味もよくわからない。

そして、今回のラスト、佐藤健が復活するという図。これをどう説明して最終回が始まるかはよくわからないが、まあ、最後に二人に愛を確認するということか?いや、脚本家は「ブラッシュアップライフ」を見て、佐藤を生き直させようとしたのかもしれない。まあ、同時進行のドラマのネタを盗めるということはないから、それはないと思うが、同じような状況を作ったという考え方はありますよね。

最後のハンバーグはかなり美味しそうだった。この話、最初から書いているが、やはり幽霊もいらないし、昔の買春事件の話もいらない。佐藤と井上のなかなか結びつかない二人の恋物語で良かったのではないか?そんな中に子ども食堂が出てきていろんな事件にくっつくような・・・。そう、このドラマを見ていると、子ども食堂をやってる人が荒川良々に見えてきてしまいますよね。そういうのも、気持ちよくない・・。

とにかく、最終回くらいは綺麗にまとめて欲しいと思う。

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