
「まどか26歳、研修医やってます!(第7話)」恋も仕事も距離が大事と、精神科で学ぶ!
ケーキを顔にぶつけられ、画になるのが、芳根京子の魅力ではある。そして、そういう人が医者の役をやるというのは、結構冒険な気がしたりもする。そして、それは私たちに固定づけられた印象なのだろう。医者がボウリング大会をやったって言い訳ですよ。そう、私たちも勝手に他人のお仕事にケチつけないのが「働き方改革」でもあるのでしょう。医師だから、こうなくてはならない的なものが一番、世の中を屈折させていくものなのかもしれませんよね。
で、最後のボウリング大会。木村多江VS木村多江だったとは。お姉さんの勇姿が見たかった気もしますが、この双子ネタって、相手にちゃんとした役者を使いたくなかっただけ?経費削減?そして、この大会は最後に鈴木伸之のパンチアウトで勝利!そして、鈴木と芳根ががっちりハグして終了。この二人、最後は一緒になるの?あと、一緒に研修医やってる、私がちょっと可愛いと思っている高橋ひかるが溝端淳平に恋していたのに子持ちと知ってがっかりしたのに、シングルファザーと聞いて、子供の手を握って立ち直ってるのも面白かった。医師の話をちゃんと描いてから、ここに持ってくのはテレビドラマとしては優秀だと思います。
で、今回は精神科。もう、ヘビーローテーションも2年目で、新しい研修生も入ってきたが、そっちとの交わりは見せないよね。複雑になりすぎるものね。そして、当たり前の話なのだろうが、精神科には、直接くる人もいれば、ほかの課から回されてくる人も多いということ。途中、救急でオーバードーズがわかった人を精神科に連れていくとかもありましたよね。これはそうだよね、なかなか自分がメンタルが傷ついてるから、お腹が痛いとか思う人も少ないでしょうからね。
昔はキ◯ガイ病院という言葉あって、精神科は特異のものと思われていたし、小さい頃私は、駄々をこねると親に「キ◯ガイ病院に入れちゃうぞ」とか驚かされたりもした。そして、昔の映画の精神病院のシーンを見ると、檻の中に入れられて、ただ怖い人たちの集まりという印象しか受けなかったし、今は随分とカジュアルになったものだと思う。
そんな中、芳根は心を病んだ患者(新井美羽)と恋人を即近で亡くしたことで共感し「なんでも聞いてあげる」とLINE交換をしてしまう。すると、LINEの連打が来て、夜中も続く。そして芳根が眠ってしまい起きると、向こうはLINE内で怒っているという状態。
主治医(板倉俊之)に相談すると。まず、守れないことは約束するなと言われ、彼女が「ボーダーラインパーソナル症」だと言われる。ググると「ボーダーラインパーソナリティ症(borderline personality disorder)は,対人関係の不安定性および過敏性,自己像の不安定性,極度の気分変動,ならびに衝動性の広汎なパターンを特徴とする。」とある。つまり、簡単に「かまってちゃん」ということでもないのですよね。精神のバランスが崩れていて、拠り所がわからないという感じか?というよりも、私が他の項でもよく書いてますが「心のありか」みたいなものは、科学的に説明できないですよね。だから、脳外科と精神科が一緒にはなれないわけで、精神科というのはすごく奥が深く、それでいて、板倉がシェイクスピアを語るように文系的な思考が必要なのでしょう。そして、今も進化が止まらないものだし、他の科との連携もすごい大事な科なんだなというのはよくわかった。
そして、ボウリング中に「今までありがとう」という患者からのLINEに、何かあったのではと飛び出していく芳根。こういう反応ができるのがプロの技だったりするんですよね。でも、自分の心と患者の心がいつの間にかシンクロしてたりすることもあるから、精神科の先生って大変ですよね。
でも、インパルス板倉が妙に良い精神科の先生に見えてしまうのはなんなのでしょうか?