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「マウンテンドクター(第7話)」大森南朋がこの中盤にメンバーに入り何が起こる?
ラスト、大森南朋がMMTのメンバーに入ることになる。前半にその気はないという感じでいたので、思いの外早くここに辿り着いた気がする。そして、自分がリーダーではなく、八嶋智人がリーダーのままという状態。次回以降、このリーダーでうまくいくのか?という心配はあるが、八嶋はいつも以上に本業をしっかりやってる役な感じはするから、なんとかなるか・・。
今回も山荘の診療所では、治療に来た登山者(谷恭輔)に、焦らずに1日休んで登れと杉野遥亮が的確な指示。だが、この谷が今回は何か事故に遭うような予感はした。そういう意味で、わかりやすい脚本なのだ。彼は、妻子を置いて山の写真を撮りに来たアマチュアカメラマン。山の怖さを知らないところが危険を孕んでいるということのようだ。そして、滑って転んで、落石を避けられないで、足を岩に挟まれてしまう。
現地で杉野は、大森に電話をかけ処置の仕方がないか訪ねるが、自分で考えろと言われる。そう、自分で考えることが経験なのだ。誰かを頼っているうちはエキスパートにはなれない。そして、岩をどかすにはそれなりの時間がかかることから、挟まれた足の切断を決断する。そして、一緒にいた麻酔医の岡崎紗絵がいてくれたことで、痛い思いをせずに足を切ることができる。
そう、岡崎はここにくる前に母親との争いを抜け出してきた。内科にして家を継がせようとしていた母親に逆らって、岡崎は勝手に麻酔科医になっていたのだ。とはいえ、患者に寄り添う麻酔科医に感動したからで、その自分の意思を曲げる気はない。そして、今回の事故でその気持ちはさらに明確になったという感じ。その岡崎の逃走を助けた焼き鳥屋の向井康二は岡崎のことを好きなのだろうか、この辺りもどうなることか?しかし、岡崎の母親怖いですね。養女として育てた岡崎が逆らうことを許せないのはわかるが、こういう怖い母親って最近も存在するのでしょうか?「スカイキャッスル」もそんな母親がいっぱい出てくるが、私には時代錯誤に見えるのですが、そうでもないの?
で、大森南朋がMMTに加わったのは、この落石事故での杉野と岡崎の行動を見てのことだと思う。つまり、大森は一緒に働けるメンバーがいるなら一緒にやろうということなのだろう。そう、的確なスタッフがいないなら育てるというのが院長の檀れいの思いだったのだろうが、それが、意外に早く実ったというところ。さまざまな現場でこういう、できる人材が足りないという話をよく聞くが、経験値を上げる以外にないのですよね。だが、この時代、働き方改革とか言って、無理な経験を積ませるようなことはできないから、なかなか難しいのですよね。ましてや、山岳医療に対しての専門家など、日本に実際どのくらいいるのでしょうね。そう、リアルなこういう世界の数字を知りたいと思ってきた私だったりします。