見出し画像

「アトムの童(第8話)」誰が敵で、誰が味方か?ものつくりにそんな概念は必要ないのでは?

ゲーム業界の生き残りを賭けてという感じの株主総会であったのだろう。それが行われる前に、オダギリジョーが警察に任意同行。その背後に皆川猿時のタレコミがあったのか?まあ、銀行員の描き方を醜く描くのは、「クロサギ」と同じか?TBS、銀行敵に回して大丈夫?

そんな中、今回のラスト、株主総会の真ん中でマイクを持った山﨑賢人、格好いいですな。今回の役は、カジュアルなゲーマーにおいても、スーツを着たオフシャルな姿も実に生き生きとした山﨑を見ることができたのは収穫かもしれない。そして、恋愛話みたいな浮ついた話もないのが良いですな。まあ、恋人はゲームという話なのでしょうが・・・。

山﨑がオダギリの会社のゲーム作りを手伝う中、松下洸平はシアトルに向かうのかと思いきや、麻生祐未のことを手伝うことになる。前々回の5000万円でゲームを買い取った主が山崎努だったとは、そして、オダギリも若い時に世話になった人物。そして、山﨑の株主の委任状を取った方が「サガス」を手にするという構図。わかりやすくもあるが、彼らが考えてることは全く別世界であるということは重要なところ。麻生祐未は、ゲームのことなど全く関心がないのだから・・。しかし、株主総会での麻生さん、すごく悪い顔してましたな。こういう顔もできる女優になったのですね。これから、こうい言う役、どんどんやっていただきたい。

そんな、株主総会を前に、ゲーム作りに苦悩する山﨑。その部屋にオダギリがやってきて、嫌な奴丸出しながら、ゲームを一緒にしながら、少し同志的な雰囲気も感じる山﨑。このシーン、その微妙な空気がうまく出せていた。

そして、「アトムの童」に協力を求めにいく、山﨑。ここでの風間杜夫の反応は、さすがの領域でした。その後に、風間がサガスに行って、アトムロイドの使い方を講釈するのだが、キャラクターのデフォルメの仕方って、意外に気づかないところなのだろうか?ゲーム屋とアニメ屋はまた違うということなのでしょうな。とはいえ、風間の一言から、ゲームがとびきり良くなっていくというのは、考えにくいですよね。ここは、少し短絡的な描写で残念な気はしたが、風間の言うことにクリエイターたちの雰囲気が変わるのは、なかなか面白かった。

そして、来週が最終回。作られたゲームがどうプレゼンされるのか?その結果、どんな化学反応が起こるのか?松下洸平の行く末は?しっかり課題を残しながら、ドラマとしては面白いままにラストを迎える形。こう言う部分は、日曜劇場のスタッフはうまく作る。

最後に、ゲーム、おもちゃ、そんなものつくりに輝かしい未来を見せてくれることを祈るばかり!こう言う部分での日本のDNAは100年先もトップに君臨して欲しいと思う私である。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集