「18/40~ふたりなら夢も恋も~(第7話)」2つの告白。2つの違う答え・・。
ラスト、二人の主人公の恋の告白場面。対照的な答えになっていたが、それぞれの未来が見えるような気持ちがそこにあり、ドラマの中で力強い場面になっていた。
それよりも「真夏のシンデレラ」みたいな、主人公や周囲の気持ちがモヤモヤしたままに全く視聴者に伝わらないようなドラマを見ていると、こういう正統派というか、恋愛にある微妙なニュアンスを丁寧に描いていくようなドラマはすごく安心できる。私自身、あえて言えばシンクロできるのは上杉柊平くらいなわけだが、こういう無骨な男が恋を追いかけるのも素敵だなと思ったりする。
ということで、この彼の思い出の居酒屋でのデートシーンの話から。彼が野球選手からリセットした店で自分というものを知ってもらおうということなのだろう。アルバイトもしていたその店で卵焼きを作り深田に食べてもらう。女性としては嬉しくないわけがない。そして、それを食べてからの「付き合ってください」の言葉をいう姿はなかなか美しかった。
しかし、北香那はどうするのだろうか?彼女のハキハキした感じを深田がよく思っているのはわかるが、あとは、上杉柊平の問題か・・。まあ、あまりこの辺は拗れることのない描き方をしていただきたい。そして、検査のために故郷に帰って行った母親、片平なぎさのことも気になりますね。
そして、今回はもう一人のヒロイン、福原遥の子供の父親登場からの一悶着。まあ、最初にあった別れさせたシーンもそうだったが、この話のこじれ方は男の母親のシルビア・グラフにあるわけで、脚本的にも、この母親を徹底的に空気が読めないような存在にしてるわけだが、それと安田顕のコントラストもなかなかうまく描けていたと思う。次週の予告を見ると父親と一緒にお宮参りしてるようなシーンが出てくるが、脚本的にはあまりイレギュラーな方には進めようとはしていない感じみたいですね。
そう、最後に福原に「付き合ってください」という鈴鹿央士ではあるが、こちらも嵐莉菜と一緒になるのが順当なところだろう。鈴鹿はあくまでも福原の応援団的な位置で最初からいる感じですものね。嵐みたいな瞳で「好きだ」と言われて断る男も罪な気が致しますし・・。
ドラマもあと3回というところまで来ている。なかなかクライマックスに向けて整ったドラマになってきた。今ひとつ、福原と深田の恋のあり方の比較みたいな部分は上手くできていない気がするのが難ではある。言い方を変えれば、これ2つのドラマに分けてもいいだろうと思ってしまうところが、ある意味よくないところではある。私的には、上杉と深田の恋愛が最後にうまくまとまってくれるといいなと思って見ております。