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「時をかけるな、恋人たち(第10話)」シリーズの辻褄を合わせながらも、消えていく時空を超えた恋

いや、上田誠のタイムスリップ劇はやはり奥が深いですね。今まで、どう考えても辻褄が合わないと、私が書いてきた部分が皆、辻褄が合ってきた。というか、全部の辻褄合わせは吉岡里帆自身がやっていたことで、それによって吉岡里帆自身が不思議がっているのは、やはり、タイムパラドックスではないのか?

今回の話は、前回、未来の情報を過去に売っていたシソンヌ・じろうが怒られるところから。まあ、これは面白かったが、その情報を買っていた吉岡の上司は何も罪に問われないのか?その辺り、航時法の詳細を知りたいところではある。でも、それと同時に自然食品の密輸をしていた時空犯罪団を幇助していたとは!そのために、ゆずの価格が上がり、「ゆずこしょうキャラメル」が「かぼすこしょうキャラメル」にしなければならなっかたとか、すごい無理クリな伏線回収。嫌いではないが、実際に自然食品が未来に売られるような地球にしてはならないのですよ。その辺をもっと強くドラマで訴えてほしいところもありますね。しかし、時間を超えた密輸ができるなら、今、高騰してしまった「うなぎ」とか「秋刀魚」を過去から密輸すると言うこともできるのでしょうか?まあ、密輸といっても取引価格のレートがよくわからないですよね。そう、最初に出てきた子も変なお金使って未来の人だってバレてたものね。

そして、ドラマの初期に出てきて、記憶を消された人たちの後日談の伏線なんかも回収してきて、まあ、見ている方はスッキリしてくるわけですが、吉岡、いろんなところいじりすぎだろう。ある意味、彼女がもっとも悪いことしてるようにも見える。

そして、時空を超えた駆け落ちも監査員に咎められ、まずは永山瑛太が記憶を消されてしまい未来に送還。そして、吉岡も記憶を消される装置に載せられるが、これからどうなるか?と言うところで次回へ。

多分、詳しく見ていくと、それなりに綻びはあるのだろうが、脚本の上田誠、流石にドラマの構築が上手い。もう、この回を見ただけで、このドラマ思ったよりすごいじゃない!って感じになりますものね。全体的に未来感がある話でもないのですが、タイムスリップものというか、タイムリープものとしてはなかなか秀作です。

というか、今年は「ブラッシュアップライフ」に始まって「最高の教師」もあったし、そして締めがこのドラマで、ある意味、タイムリープブームだったのですかね。3作品とも面白かったですものね。日本人が、「人生やり直したい願望」が強くなってこんな状態になっているかはしれませんが、来年も楽しいタイムリープもの期待したりもしています。その前に、このドラマの結末に期待しましょう!

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