「あのクズを殴ってやりたいんだ(第7話)」目指す目標に向かって走る男と女
さあ、奈緒はプロボクサーになれるのか?それはどちらにしても恋愛ドラマ的にはどうにでもなる。いや、この恋愛ドラマは最後に玉森裕太VS小関裕太というラインが出てきて、少し拗れそう。そういうのがあるということは、奈緒はまずは不合格なのかな?そう、玉森が戻ってきて応援してパワーをもらえたというところもないですものね。
そんな中で、前から嫌がらせをしていた玉井詩織は、わかるような嫌がらせを奈緒に仕掛けてくる。まあ、できる同期への嫉妬心がずーっと続いている不健康な画は、見ていても心地よくない。で、玉井にその嫌がらせを仕掛けていたような玉森と一緒に暮らしている倉悠貴、墓参りをしてるところを見ると、彼は大東駿介の親族?玉田に復讐?そんな彼がクライマックスで波乱を起こすのか?
今回は、まずは奈緒のプロテストに対するスパーリングが開始され、渡部篤郎が言うように不安が残る。そして、玉森の方は、プロカメラマンの安井順平について歩くが、失敗の連続。ボクシングの写真を撮らせてもらってもOKが出るのは撮った中の一枚だけ。こう言う雰囲気はわかる。多分、安井は彼の内在するセンスには期待しているが、それが論理的に構築できておらず、そして自由さもないと言うところなのだろう。これは、クリエイティブな仕事に全て言えること。そして、そういう内在するセンスが形として表面化してきた時に、基礎を見返すと納得するみたいな・・。そう言う雰囲気はよく出ている。そして、玉森、己の自信のなさが芝居にうまく出せているのも好感を持った。そして、その先に、ラスベガスでのカメラマン修行という課題。まあ、期待しなければ、安田はそんなチャンスも与えなかっただろう。恋との天秤にかけている場合ではない。
その彼の決断を、奈緒とのスパーリングで見せて語っていく感じはとてもスマートだった。なかなかいいシーンである。女性がボクシングをやることが普通になった時代だから描ける画。いいんじゃないか!
そこから玉森は半年間のアメリカ修行。そしてその半年後に奈緒はプロテスト。で、その半年後の奈緒のボクシングスタイルがすこぶるシャープになっているのに驚いた。彼女、かなりしっかりトレーニング積んだようですね。見ていて全く違和感を感じさせないのはすごい。こういうのが女優力と私は思う。
そして、ここから、あと3回ですかね。ボクシング愛と本当の恋愛と、どのようなバトルが繰り広げられるのか、それなりに楽しみですが、3回もあるということは、奈緒がプロボクサーになって闘い、それを玉森がカメラに収めるシーンがクライマックスでしょうか?