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「未来への10カウント(第3話)」ボクシングの面白さがわかるまで
3話目で、フォーカスが生徒である山田杏奈に移る。これは、少し早いのではないかとは感じたが、連続ドラマの全体の構成から、まずはやっておかないと、木村拓哉の勢いも、山田杏奈の勢いもつかないということなのかもしれない。結果、木村は、満島ひかりと山田の前で、自分の悲しい過去を洗いざらい話すことになる。生徒のダメな父親を利用して、自分を殴ってる感じなのが、格好良くはないが、物語を進める上での木村の立ち位置を明確にして、ボクシング部に集中させるという回だったのだろう。だからこそ、最後の練習風景は、少し温度が違うし、強そうなライバル校の風景も入れてくる。連続ドラマとして来週へ視聴者を誘う仕掛けはしっかりできている感じ。
しかし、袴田吉彦も、こんなダメ親父を演じるようになったのですね。この辺りの位置の男優は、これからこういう役をこなして幅を広げていかないといけないのでしょうけど、大変だなと思う次第。
そして、山田杏奈は、やはり、目力がすごくいい。身体はこじんまりとしているが、ボクシングは結構様になってるし、この経験がこれからの演技に生かされることは確かだろう。彼女のパンチが痛く見える演出もなかなかである。
今週の木村拓哉は、そんな彼女をどう励まし、納得させるかという役目。そうとはいえ、非常勤講師ということで、職員室で離小島に流される感じ。実際、非常勤ってこんなものなのでしょうか?全国の派遣社員と同じということでしょうか?日本は、完全に格差社会であり、こういう考え方が、「いじめ」をさらに助長するような気もするのですが?同じ職場で同じ仕事をしてる人にこれはないと思いますよね。本当に、日本人の職業に対する考えからが、その職種のプロになるのではなく、正社員か否かみたいなのになってしまってるわけで、この閉塞感をぶっ飛ばすような職場が色々と出てくることを祈るばかる。
しかし、先週、ファイティングポーズから始まった練習も、なかなかボクシングドラマらしくなってきた。ドラマの中で繰り出されるパンチの数が増えるほど、ドラマ自体がさらに盛り上がってくるということなのでしょう。しかし、ボクシング部の話なのに、女生徒の話から入るなど、現代を描く上ではそうなるのでしょうか?相手校のボクシング部には、彼女の相手になるだろう女子もいましたしね。
そして、ここまで書かなかったが、やはりラストテーマがB'zなのがすごくいい。ボクシングの試合の流れのドラマが本格化してきたら、なお、このテーマが光る感じ。まあ、それに反応するのは木村拓哉の世代なのでしょうが…。