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「真夏のシンデレラ(第11話)」確かに海の食堂の娘が都会の知識階級と結ばれればシンデレラだが・・。

初回はそこそこな脚本かと思っていたのですが、とにかく、此処まで書いてきたように、恋愛ドラマのテーストとしては、盛り上がりもなく最後まで来てしまい。二人が砂浜でキスするシーンに感動することもないのは予想できたことなのですが、もう少しどうにかならなかったのかと思う次第です。

最終回も、森七菜が車に轢かれそうになって、神尾楓珠が助ける。そして神尾が大工に戻れないかも?という話を聞いて、森は責任を感じる。それから、間宮と別れると言い出すわけである。こういう話は特に珍しくはないが、そういう部分よりも、森の恋心みたいなのが、全然、視聴者に感じられないのが問題なのだろう。それがないから、神尾に靡いても、「なんでそっちいくんだ?」とも思わなかったりする。女性脚本家なのに、女子の描き方が下手なのでしょうな。それは、吉川愛や仁和紗和の描き方にも言えることだ。

だから、男心の描き方はもっと下手。地に足がついてない感じの男ばかりで、フワフワな感じがもう一つなわけだ。だから、最後に間宮が父親に自分の気持ちを言う場面でも、「よく言った」とはならないわけだ。新人脚本家に連ドラを全て任すのは良いが、スタッフはもう少しサポートしてやれないものか?正直、こう言う作品が月9という枠で流れることは残念でならない。今の若者の恋愛観がこんなものだと言われてしまえばそれまでなのだが、ドラマに大きな抑揚もないし、若さを感じるサプライズもないのはやはりドラマとしてワクワクしないということだ。

大体、夏の江ノ島という舞台を無駄に使ってるし、森がサップの大会にでるほどの人なのに、サップのシーンがひとつまみくらいしか出てこないのはなぜなのだろうか?それについての蘊蓄などももっと入ってくるようにすれば面白くもなっただろうに。だいたい、森が海の娘に見えないのだ。なぜに彼女をヒロインにしたのかはわからないが、もう少し海の香りが欲しかった。それは、友人の吉川や仁和にも言えることだが・・。

主題歌、緑黄色社会のナンバーは夏らしい匂いを感じさせていたので、ドラマ自体からそういう夏の恋的な匂いがしてこないのは、脚本家が夏を好きではないということか?まあ、どちらにしても、脚本の市東さやかさん、リベンジの機会があれば、頑張っていただきたいですね!

で、貧乏娘が社長の息子と恋愛するということで、タイトルは「シンデレラ」なのでしょうが、そういう夢物語的な世界も感じなかったですよね。最後に間宮が「水族館を設計したい」と言っていたが、その夢を叶えるところで、森に出会ってアイデアを貰って恋に落ち。最後にその水族館で結婚式みたいな話だったら結構面白かった気がするのですが、いかがでしょう。

だいたい、最後に桜井ユキがまた出てくる意味のわからなさみたいところをなんとかしないと、そんな話書けないと思いますけどね・・。

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