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「時をかけるな、恋人たち(第5話)」思いを届けられなかった後悔の記憶を消すのは歴史の改竄ではないのか?

いつの間にか、吉岡里帆は永山瑛太を愛していたということに納得してしまい、駆け落ちではないが、他の時代に退避することを考えて次回へ!この話の根幹は、時間を超えての愛は成立するか?ということなのだろうか?そこまで深いことは考えてはいないだろうけど、これ脚本書いてるうちにいろんなこと考えるのでしょうな。それだけで楽しそうではある。

しかし、永山が駆け落ちしようといい、その行き先が原始時代というのは面白かった。私は、その格好でマンモスを追いかけてる吉岡と永山を想像してしまったが、理屈は歴史が明確でないから改竄したってわからないというもの。それを聞いて「そうなの?」と思ってしまった。所詮、歴史というものは人間が、いや、強いものが改竄しながら記録されてきたもので、今だって昭和の歴史を改竄しようとする者もいる。そう、歴史改竄が罪なら、日本会議の皆皆様方などはタイムパトロールに捕まって記憶を消されてもおかしくないのではないかと思ってしまうところもある。

そう、ここで歴史などそのくらい不明確なものだと気づいてしまうと、この話まで成立しなくなるので、それは横に置いておこう。

で、今回は、妻がバス事故で亡くなったことに悔いが残る男(今野浩喜)が、その妻がなくなる前の時代に旅してきた話。彼は違法であることも知らずに、ゴミ捨て場に落ちていたタイムボードに乗ってやってきたという。そんな簡単にタイムボードに出会える未来なら、もう取り締まりようがないのではと思ってしまう。そう、そのタイムマシンの存在とともに歴史は動かされているはず?

まあ、そんなこと考えていたら、もう頭が混乱していくだけなのである。というか「時間軸」というものがあると考えるとこんな感じに混乱してくるのだ。そう、この3次元世界での話には、時間軸があり、だからこそ、スマホの連絡も消したりできるわけである。とはいえ、今回のLINEのアプリで「削除」と「送信取り消し」で、歴史が変わらないか?変わったのかみたいな話は、なかなか細かいところをついていて面白かった。

妻に死ぬ前に謝れなかった後悔を、LINEで送り、妻に謝って自分のスマホからはその文言を削除するという世界に納得する人もいるが、私的には、結果的にLINEのサーバーにこのやりとりは残るわけでそれは改竄だろうと思ったりもする。タイムスリップの話は面白いが、全てが矛盾だらけなのだ。というよりも、やはり世の中はパラレルワールドでありさまざまな歴史を個々人が勝手に旅してると考えた方が矛盾は起きないだろう。と考えていったら真実はな〜にというお話ですよね。

私的に考えれば、人は皆、幸せになっていいと思うし、その世界も用意されているはず。そして、その考えが当たり前になればタイムトラベルも、パラレルワールドの実存性も確信できる世界になっていくのでしょうね。

まあ、今回の話、なかなか綺麗な話でしたが、そこから永山と吉岡の駆け落ちもどきの話に引っ張るのはどんなものかなとは思いました。が、時空を超える恋人たちの行方は気になりますな。


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