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「妻、小学生になる。(第3話)」魂はひとりに一つということなのですかね?

このドラマのテーマは、家族の人間の再生ということなのでしょうか?神木隆之介が「姉ちゃんはみんなをポンコツにする」ということを言っているが、できる人間の周囲にいるとポンコツになってしまうということは確かに言えることである。そして、ポンコツのままだった、堤と蒔田は見事に、妻の誕生日にケーキを作るまでに成長したということか?

その向こうで、違う生まれ変わり見たいのが出てきたが、この辺がどう妻が小学生で出てきたことと関係するのか?すごく興味深い。そして、3回目にして吉田羊が堤真一に対峙するが、どうなることやら。色々と面白くはなってきた。

しかし、この役をこなす毎田暖乃の演技の幅の広さは、どこで覚えたのだろうか?夫と娘に対する演技、弟を叱る演技、森田望智に少し嫉妬を覚えるような演技、そして家の中では小学生そのものの演技、ちゃんと棲み分けができている。この変幻自在は、いろんなドラマの中から外から大人というものをちゃんと見ているということなのだろう。昨今の子供たちは、情報が過多のなかで心の大人化は早いが、それがそれ以上成長していかないという印象が私にはある。だって、芦田愛菜がいくら頭よくたって、彼女を大人の役者としてはまだ誰も扱っていないわけですよね。まあ毎田などは、芦田とはまた10歳くらい歳が離れているわけだから、また新しい人種なのだろうが、毎田暖乃の今後はすごく気になりますよね。

個人的には蒔田彩珠と杉野遥亮の接近が気になる。杉野の少しひねたような演技はなかなか好きである。なんか、この二人の設定はすごく応援したくなる感じでいい。まあ、ここに毎田が絡んできたりもするのだろうが、妻の生まれ変わり問題ドラマのサイドストーリーとして、ちょっと素敵なラブストーリーはあってもいいと思う。

そういう意味では、森田と堤の関係ももう一歩進めてあげても良いのでは。多分、結論としては全ての出演者が納得するような未来を向いて終わるような状況を作るのがこのドラマに必要な本質なのだと思う。今にさまざまな生まれ変わりや不思議な事象が起こり、それが家族に個々人に素敵な未来を提示するという脚本でないと、私は納得できない気がするわけだ。

輪廻転生というもの、私は確かにあると思うし、何かしら前世の過去みたいなものが今に影響していることも多々あると思ったりもする。そういう意味では、こういうふうにその周辺のことをドラマとして仕上げるのはなかなか難しいことなのだ。ここまでは、まあ及第点。ここから、最後に向けて私たちが何を考えさせられるのか?そのへんが楽しみなところである。

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