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「ライオンの隠れ家(第7話)」やはり、リニア利権の話なのか?DVのあった原因の向こうに何が?
ラスト、柳楽優弥が「雨か?」と言う不穏な空が映って終わり。次回は結構、黒い話が出てきそうだ。桜井ユキが尾野真千子に会っているところからも、何か不穏な話が出てきそう。そして、川で死んでいたのは議員(岩谷健司)の秘書だった女だと言う情報。で、その岩谷が山梨のクラブの個室から出てくる。この辺りは、彼がリニアの問題を最初の方で語っていたところにつながる。その辺りがこの事件の、このドラマの本質の震源地だろうとは思うが、そう言う政治的揉め事をちゃんと描いていないため、先が読めない。その辺りは最初から書いているように連ドラとしては下手くそな感じ。
そして、ドラマはライオンを隠すために佐渡島に飛ぶ。そして、そこで交流したのは近くのお婆さんだけ。と言うことは、この婆さんが彼らが見つかるトリガーになることも考えられるが、まあ、無名の女優さんだから、道で教えるくらいか?
そして、桜井が言うように、茨城の家の周りを記者がうろうろし出し、向井理もそこに到達する。なかなか怖い向井理である。そう、何を考えてるかわからないと言うか、二重人格的なところをうまく演じている。
そんな感じでライオンに危機が迫っているところで、桜井の相棒が、桜井が出さなかった、「ライオンが生きている」と言う記事をアップしてしまう。怒った桜井は瞬発的に会社を辞める。しかし、退職届が付箋というのはなかなか新しい。
そして、桜井は齋藤飛鳥に、彼らのことを聴き出し、そして岡山天音に全ての流れを聴く。この状況で、桜井は明確に柳楽たちの味方という位置になるわけだが、この辺りも、もう少しミステリアスに描いても良かった感じもする。
今回は、そんな逃亡劇で、当事者の居場所が変わったということを見せて終わり。そして、最後は不穏に終わらせたわけだが、やはり、話を語る感じがうまくない。そして、茨城にいる、齋藤や岡崎体育にも、何か不穏な影が追いかけてくるような仕込みもほしい気がする。
とにかくも、このドラマ、この7回まで、なぜにこうなの?ということが多い。桜井ユキが坂東龍汰の発達障害を見て、自分の兄弟もそうだったみたいな話をするが、なんか取ってつけたような感じですよね。
そして、二人を置いて出ていった両親や、尾野真千子と向井理の回想シーンも初めて出てきたが、なぜに今までなかったのかも不思議なところだし、この挿入の仕方も「いるのか?」という感じ。とにかく、構築した物語を散漫に動かしているので、もう一つ見ていて面白くない。役者的にはみんなしっかり演じてるので残念ですよね。まあ、この流れでは、次回は色々大変なことが起こりそうではあるが・・。