「忍者に結婚は難しい(第10話)」最終対決構図は、市村正親vs古田新太
伊賀と甲賀が結婚したばかりに、対立してる伊賀と甲賀が一緒になって政界の利権の闇に立ち向かうような話になっていく。見せ方は上手くないが、それなりに面白い。まあ、政治の裏で今も忍者が蠢いているという話はもっと上手く作れば、結構おもしろいものができそうである。
前回、吉谷彩子が菜々緒に仕事を頼んだのは、殺された議員と関係あったとされる議員の暗殺。それを菜々緒の三姉妹が上手く利用して、殺すはずだった議員を自分たちで運び出すという計画にすり替える。それで、鈴木も解放させる手筈だった。考えれば、三姉妹アクションということなら、彼女たちは「キャッツアイ」みたいなものであり、その辺りもっと上手く使っても良かったのではなかったのか?
そして、救急車で運び出して、縛り上げて、ハブの毒を持って自白さえるという強引な作戦。そして、浮かび上がってきたのは、レジャー施設を作る計画の土地の下に放射性廃棄物を埋めるという話。これは、フィクションではあるが、そういうことはあるかもしれないし、新しい大きな工事をやってるところは怪しいよね。そういえば、これを書いている3月11日は、東北大震災から12年目の日、復興の裏にこういう事象がないとはいえないわけで、本当にそういうのしっかり監視していただきたいものですよね。忍者がそういうのやってくれないかしらね。
そして、鈴木伸之も、藤原大祐と合流。殺人事件の本筋を解明すべく動き出すが、そんな中、菜々緒たちの母親を殺した犯人が伊賀の市村正親だと判明。ここで、古田新太が恨むべきは市村とわかったことで、忍者対決構図がはっきりしてくる。そこで、鈴木はどう出るのかというような流れ。それなりにサスペンスチックにはなってきてるが、アクション不足の感じはする。
あと、市村は、古田の娘である、菜々緒を探しているわけだ。彼女が息子の病気を救えるとわかっているからだが、どういう流れで菜々緒と市村が会うことになるかは興味深くはある。そして、治せねばならぬのは吉谷彩子の父であり、そういうしがらみがどういうドラマになっていくのか?といいうところでラストに落ちていくのだろう。まあ、鈴木と菜々緒の関係はハッピーエンドで終わりそうではあるけどね・・。
今回の甲賀の伝令役のゲストは、松下洸平。猫と一緒に登場。こういうちょい役での存在感を見ると、彼も俳優としての雰囲気がかなり出てきましたね。
次週が最終回、鈴木と菜々緒のコンビで、忍者社会を正常化できるのか?ラストはアクションも期待しております。