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「未来への10カウント(第4話)」ボクシングと恋愛と青春と…。

4回目で、試合シーンが初めて出てくる。何も知らなかった部員をここまで持ってきたという感じはしっかり出ていたし、まあ、最初の敗北というシナリオは、ボクシングというスポーツがそんなに甘くないという見せ方としては正しいのだろう。実際に闘った、髙橋海人の存在感がもう一つだったのは気にはなったが…。

ネットの記事だとあまり視聴率は伸びていないようだ。昨今は、ボクシングというもの自体がフィットネスとしては注目されても、スポーツとして熱くなる人も少なくなったということだろう。ドラマなら見るか?木村拓哉主演なら見るか?というような単純な世界ではなくなってるのも確かだし。テレビのリアル視聴率の意味するもの自体が、今は指針として正しいのかどうかというとこともあり、まあ、あまり気にしないでいいだろう。ドラマは王道の作り方で、それなりに順調に進んでいる感じだと私は思う。

しかし、最初の試合から、決め技的なものを出してきて、それを教えるのが木村ではなくて、安田顕というところはなかなかうまいところ。その技を教えるのを観ていた生瀬勝久が、内田有紀と一緒にそれで盛り上がるのは楽しかった。しかし、内田有紀の掌返しが意外に早かったのには驚いたが、まあ、ライバル校に勝つためという理由は、古い学園ものにもよくあることでわかりやすい。

そして、今回はマネージャーの吉柳咲良への恋の対決の話もあり、最後はそれで盛り上がっていたりもした。そして、木村が満島の子供と知り合ったことで、満島の家に行くという展開。こちらも恋愛話が動き始めたりしてますよね。ボクシングの話の中に、こういう恋愛や学園話みたいなものが、なかなかいいバランスで入れてあるのは、脚本家のうまさだったりもしますよね。

あと、満島ひかりの妹役の滝沢カレン、なかなか爽やかな感じで存在感ありますね。今年、これからどんどん使われていきそうな感じがします。

4回目になって、色々仕込んできたものが動き出してるわけですが、なかなか脚本にソツがない。いわゆる、ボクシングのドラマにしては、木村拓哉以外は、あまりアウトローの雰囲気はないのですが(それで、来週からは村上虹郎が放り込まれるのだろうが)青春劇としても、学園劇としても、楽しめるような内容は、まあ、ファミリー層で見ることができるボクシング劇ということなのでしょう。こういうドラマで、ボクシングというスポーツ自身も見直されていくということもあるでしょう。なんせ、世界中の気持ちがどん底状態なのですから、ボクシングみたいな這い上がるスポーツがウケる空気感にはあるように感じます。

多分、来週から村上虹郎が出てきて、野生の雰囲気もいれるということなのかもしれませんが、ここから面白い展開期待しています!

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