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「ライオンの隠れ家(第10話)」家族に平穏が戻った後の、未来への不安での失踪?
しかし、向井理は、何もいいところがないまま捕まってしまいましたね。その上司である後藤剛範も捕まってしまったわけで、この人たちは何をしたのかも説明のないままに、檻に入れられてしまった。そして、二人の犯罪的には暴行であり、社会的な利権問題は出てこない。日本の世の中は、こんな感じで訳のわからないまま、利権者は捕まらないで、替え玉が捕まるんですよという感じで、面白くもなんともない終わり方。向井理、こんな役、よく受けたという印象が大きいが・・。
で、結局のところ、そういう社会の利権みたいなものが、日本の家庭を壊してしまって、DVとかが増えてますよみたいな話なのでしょうか?脚本家が言いたいひとつは確実にそこな気はしますよね。尾野真千子を逃すのを手伝っていた岡山天音が、やはりDV被害者だったという話からもよくわかる。そして、そんな彼を尾野が家族の一員のように感じるところもよくわかる。 尾野さん、朝再放送してる「カーネーション」の時より少しふくよかになりましたが、最後はいい笑顔で子供と戯れてるのは、なかなか和みました。
しかし、DVから逃げた人たちが集まる保護施設というのも日本には結構な数あるのでしょう。そして、その被害者の数だけ加害者もいるわけだ。そういう人たちは見た目は優しい人に見えることが多い。ある意味、二重人格。私も最近、DV被害ではないが、ビジネスでそういう人物に出会った。普通に優しい人だと思ったら、勝手に怒り出すし、ビジネスの取引も無視する。そして、自分が被害者みたいなふりをする。まあ、こういうのは生まれた環境のせいにされることが多いが、それが70過ぎた親父だったから、もう私はスルーである。そういう意味では、高齢者社会だからって、守るべき高齢者ばかりでもない。ある意味、檻に入れるべきそれも多くいるということだ。そう、高齢者が凶暴なモンスターになるドラマも作ってほしいと思う。
で、そんな中で振り回された柳楽の弟の坂東は、施設に一泊する。自立したときに入るべき施設の下見ということだろう。そして、その事実を少しづつわかっていく坂東。まあ、尾野たちも含め皆で家族として暮らせれば一番いいのだろうが、世の中、いつ誰に死が来るかもわからないわけで、一人で生きていけないとやはり苦しい。そういう意味でこれから困窮する障害者も多くなる気はする。日本、いろいろ大変だというのはよくわかる。
そんな家族の笑顔が集まった後で、今度は柳楽が誰にも言わずに家を出てしまう。これは意外な展開ではある。その向こうにこのドラマの本当に言いたいところがあるのでしょうか?そういえば、事件がそれなりに解決はしたが、それを追っていた桜井ユキも中途半端にいなくなりましたね。彼女が世に出す記事も重要なところだとは思いますが・・。とにかく、どうまとめるのか、次回を見ましょう。