「ブラックペアン シーズン2」悪魔と天使が一緒にオペをする。ショータイム再開
正直言って、二宮和也の芝居が好きではない。そして、主役としては、今一つしっくりこない。背丈もあるのだろうが、なんか、親しみを感じないのだ。悪い言い方をすれば「偉そうに」見える。まあ、この役は偉そうな役なのだから、それでいいのだろうが、主役として胡散臭いのは勘弁というところもある。
とはいえ、海堂尊のこのシリーズ、それなりには面白いだろうと見るわけだ。で、今回は設定はそれほど変わりはないが、主人公の医師は渡海征司郎ではなく、天城雪彦。そして、今回もけったくそ悪い天才医師である。そして、お金は好きなようで、ギャンブルで手術をするかどうかを決めるという、まあ、人間にはあるまじき行為を平気でする。ある意味、ブラックジャックよりタチが悪い。
そして、初回の患者は難しいバイパス手術が必要なチェ・ジウ。久々に日本のドラマに登場だが、やはり年齢が行ったことはわかる。でも、こういう場所に登場すれば画になる方ですね。結果的には、彼らが勝負して二宮に手術してもらう形で、命は助かるのだが、見ていて気持ちのいい話ではない。
そんな二宮を日本に連れてこいと言われる竹内涼真。この間まで、木村拓哉のドラマで演じていたかと思ったら、今回は、前回の流れでこちら。今頃ジャニーズに好かれている感じか?だが、彼の演技は、その主役を喰う感じでよくなってるとは思う。今回は、二宮とどう対峙するのかは楽しみ。
しかし、手術シーン。CGも使ってリアルな内蔵が出てくるわけだが、あまりリアルにするとテレビ的には見ていられなくなるので、かなりおもちゃっぽくしている。これがいいか悪いかというところはあるが、それなりにすごいことやってる風に見せるには、この程度で留めておくのがコンプライアンスとして適当か?ある意味、勿体無い感じもするが・・。
だけど、やはり、二宮の偉そうな医師ぶりがもう一つ気に食わない私。米倉涼子の大門未知子が許せるのは、プライベートで抜けてるところがあるのと、手術については真摯に向き合ってるのがよくわかるからだろう。ここでの二宮は、あまりみんなに好かれない天才だから面倒くさい。ある意味、サイコパス的な面が強すぎるわけだ。
そして、最後に内野聖陽の要請を受けて、日本に来ることになる。これから、いろんな人々と対峙し、嫌われながら、人の命を救っていくのだろうが、今の日本の中で、こういう人物像を描く必要があるのか?と考えると、個人的にはノーである。とはいえ、日曜劇場は一応観とかないと、ドラマ全般を語れない気もしますしね。二宮には期待しませんが、面白いドラマが見たいですな。