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「ゆりあ先生の赤い糸(第8話)」ゆりあ先生のアイデンティティの不安定さとおっぱいの災い

ゆりあ先生は、愛人の嫁と対峙しても男前でしたね。でも、こう言う性格だからストレスは目一杯溜めてるよね。そして、息抜きとして木戸大聖と会っていて、彼との触れ合いに希望を持っていたのに、その嫁と子供の仲むつまじい姿を見て涙を流すのはわかる。この辺りは、木戸の男心がまだ若いのと、菅野とのバランスが取れていないところが見え隠れする。そう言う描き方はなかなか上手い。

そんな中で、姉の吉瀬美智子の乳がん検診に付き合ったら、ガンが発見されたのは菅野の方だったと言う皮肉。いや、これだけ異次元の状況に追い込まれればそう言う結果もあるだろうし、見ている皆が納得してしまう状況だったりもする。そして、木戸が菅野に対し「おっぱい」呼ばわりしていたのはこの伏線だったのかね?おっぱいがなくなると、木戸が菅野にこだわる理由もなくなる・・?

そして、何か一体感が出てきた変な家族は、皆が菅野に恩返ししたと言い出す。勝手なものだが、菅野にしたら少しホッとする状況でもあるのだろう。とはいえ、この家族のドラマとしての始末の付け方はなかなか難しいし、興味あるところ。

そんな中で、前回、松岡の子供が自分の子供だと田中哲司が言い出したことで、鈴鹿央士は出ていく。そして、金髪になっていて、新しい愛人である黒羽真璃央と愛し合ってるという顛末。鈴鹿はバレエに靡いたのではなく、黒羽に靡いたということだったようだ。男色の人って、こうも簡単に抱かれる男を変えられるものか?いや、男ってやつは相手が女であろうが男であろうがそんな感じなのかもしれない。私的には、こんなことを書いていることが気持ち悪いが・・。とはいえ、まだ鈴鹿は田中に未練があるようで、次回の予告を見ると、なんかすごい状況になってるし、やはり同性愛の男と真面目に対峙してもいいことない気がする。(これは、差別的な発言ではなく、趣味の合わない人たちは交わらない方がいいと言う話ですよ)

で、田中哲司が全ての問題を起こしたにも関わらず、なんか幸せそうに過ごしているのはすごく違和感がありますよね。そして、この状況をフィクションとして書こうかとか言っている。いや、どう考えてもノンフィクションだろう。

なんか、松岡一家だけが妙に明るく振る舞っていたり、未来を考えていたりするのにも違和感があるが、ここにきて、菅野の最高の話し相手が松岡になるという不可思議さも合わせ、どう最終回にケリをつけるかはすごく興味深いですよね。

とにかくも、ここまで頑張っていろんなものを護ってきたゆりあ先生に最後に素敵な未来を見せてあげたいのは私だけではないだろう。菅野美穂の好演があってこそのそれではある・・。


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