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「うちの弁護士は手がかかる(第3話)」子供でも、笑いながら怒る人は少なくないと言うこと

最初は、戸田恵子がテレビ出演で事務所が盛り上がっているところから。しかし、戸田恵子の芝居のテイストも変わらないところが魅力。そのテレビは平手友梨奈が断ったものだった。テレビ出演をバカにする平手だったが、その放送後から事務所にクライアントからの電話がかかりまくるが、大きな金になる弁護はなかなか来ない。そして、小学生までやってくる始末。その小学生の話を聞くという平手。彼は、父親が母親を倒して怪我を負わせ捕まってしまったと言う。それは、自分にも色々困ることが起こるから、なんとかしてくれと言う。彼の時計を弁護料として請け負う平手。

父親は元プロ野球選手だったが、今はバイトで食い繋ぐ毎日。母親は金持ちの娘でそんな父親に、息子に近づくなという。もう一度キャッチボールがしたいという父親。こう言う話も昔からよくある話だが、この話を持ってきたのが息子だと言うのは新しいかもしれない。

そして、父親は拘置所から出られるが、今度は親権問題で父と母が争う形になる。裁判の相手はまた大倉孝二。そして、彼の事務所の社長の江口のりこと、その妹の平手が対峙する場面が初めて出てくる。江口のりこ、最近、毒気のある役が少なくなってきたと思ったが、久しぶりに毒を含みながら平手をディスる役。平手VS江口で面白いシーンを作って欲しいところ。

そして、父親のプロ野球選手が優しい感じに作られてるのに対し、母親は野村麻純。いつもは、優しいお母さん役が多い彼女だが、今回はホストクラブで大金使ったり、ブランド品を買うのに糸目をつけない女。こう言う役もやるのですねと思ったりした。私的には、バイプレイヤーとして安心して見ていられる女優さんという印象だが、ちょっとこう言う役は似合わないかな。そういえば、味ぽんのCMでムロ氏と共演してますよね。

そして、結果的には息子の証言が全てになる。そして、ムロは平手を息子の元にいかせ本心を探らせる。そこで、自分は母親のために証言するという息子に「あなたは笑いながら怒る人なんですね」と一言。この言葉、今回の中で何度か語られるのだが、裏と表があることを自分で表情で喋ってるような人のことを言っているわけだ。その言葉を読み解いて、裁判所で「お父さんと暮らしたい」と証言できる少年はどのくらいいるのだろうか?そう考えると、親権を父親が獲るのは難しいことのような気はする。

そして、ムロに動かされた平手は、ハイタッチはしないまでも、勝利のタッチはしてみるわけだ。平手が少しづつムロに操作されていくところがこのドラマの面白いところで、それが最後に江口のりことの対決に繋がるなら、結構、盛り上がりそうではある。

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