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「家政婦クロミは腐った家族を許さない(第5〜6話)」幸せな家族などどこにある?というのがクロミの本音?

なかなか関水渚の口調や雰囲気がスタイリッシュでいいですよね。彼女の代表作になりそうな雰囲気。というか、彼女、デビューこそ映画だったが、最近は映画よりも深夜ドラマの常連に。ちょっと勿体無い。女優が成長するには、多くのいろんな役をこなすこと。そして、化けることに喜びを覚えることか?そう考えると、ここでの関水の演技は見ていて楽しい。

6話のラスト、息子の阿久津仁愛の父親が顔を表すと、「害虫が表に出てきた」と述べる。つまり、彼女の標的は彼?そして、彼を呼び出すために阿久津を庇っていた?

5話は、阿久津が仲間である吉澤要人がファミレスのフォークで髪を解かすというビデオを撮って炎上させる。それによって、吉澤の家は罵声を浴びせられる形になる。最近は減ったというが、後始末が大変だということがわかったらしく、こういうヤンチャというかバカネタは減ってきたようだが、今のスマホの性能から考えると、今までにないこういうお馬鹿さんが出てくるのも仕方ない。そして、それが陰湿ないじめになっている以上、これからもこういうことは起こるだろう。最初は、「殺さなきゃいい」とするいじめも、結果的は人を死に追い込むことがあるわけで洒落にはならない。

そして、6話になると、この死んだ生徒の母親が酒乱の父親にDVを受けていたとか本当に洒落にならない話。そして、最後にはその父親が母親に殺された話になるのだが、それを仕向けたのが関水渚。関水的には、ここの息子のヤンチャな馬鹿行為よりも、腐った家族の方が許せないということなのだろう。多分、この話のテーマはそこ。だから、関水は、この藤原紀香の家庭をどう壊すかというミッションを行なっている最中ということなのだろう。

そして、この回で、息子の阿久津には「ただじゃ置かないよ」ということを見せつけたということ。そこに、阿久津の本当の親がお出ましという流れ。関水は彼にどういう見せしめをするのか?

とにかくも、関水がこの家族に対して、あたたかく振る舞うように冷たい目を向けている感じが私にはたまらない。こういう演技がしっかりできている関水にはかなりの成長を見たりするわけである。もう、深夜ドラマの主役では勿体無い気がするが、もう一つ派手さがないのかな?あと、もう少し色気が増せば、他にはない感じのヒロインを演じることができるように感じる。

若手女優としては、昨今、競争相手が多いご時世である。そんな中で、彼女にはそこから勝ち残る力を確実に感じるのだが・・。

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